パラマウントが決算受け大幅安 1株損益が予想外の赤字 79%の減配も発表=米国株個別
メディア大手のパラマウント・グローバル<PARA>が大幅安。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益が予想外の赤字となったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想外の赤字となった。映画部門の収入が予想を大きく下回った。また、四半期配当を1株0.05ドルに79%減配するとも発表した。
同社は傘下にCBSやMTVを抱えているが、TV業界は動画配信に視聴者を奪われている。消費者はケーブルテレビや衛星放送の契約を解除しており、同社のような企業は手数料収入が激減している。
同社は、動画配信サービス「パラマウント+」の番組制作に多額の投資を行ってきた。同事業は第1四半期に410万人の加入者を獲得し、合計で6000万人となっている。
アナリストからは、「同社の消費者直販への軸足は、第1四半期に5億1100万ドルの大きな損失を出し、それが通年で20億ドルを遥かに超える可能性が示唆され、EBITDA全体の40%減につながるを考えると、極めて困難になっている」との評価も出ている。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-1.81ドル(予想:+0.14ドル)
・売上高:72.7億ドル(予想:74.3億ドル)
消費者直販:15.1億ドル(予想:14.4億ドル)
映画:5.88億ドル(予想:8.81億ドル)
・FCF:-4.91億ドル(予想:+0.28億ドル)
(NY時間10:08)
パラマウント<PARA> 17.88(-5.01 -21.87%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美