ショッピファイが大幅高 物流事業の大部分の売却で合意=米国株個別
カナダのeコマースのショッピファイ<SHOP>が大幅高。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益が予想外の黒字となった。同社はまた、この10カ月で2度目の人員削減を行い、物流事業の大部分をフレックスポート社に売却することで合意したと発表した。
同社はそれに伴って1億4000万ドルから1億5000万ドルの退職金が発生すると予想。同社のリュトケCEOは、「IT業界の多くがそうであるように、数字が不健全だった。適正な数字が出れば、われわれは成果と影響に完全に集中することができる」と述べた。
同社はパンデミックの初期に、巣もごりによるオンラインショッピング急増が恒常化することに賭けた。しかし、賭けが失敗に終わる中、会社の立て直しを図っている。昨年夏には約1000人の雇用を削減し、値上げも実施。顧客サービスの充実と社内の物流ネットワークの再構築にも注力した。同社の昨年末の従業員数は1万1600人だった。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.01ドル(予想:-0.04ドル)
・売上高:15.1億ドル(予想:14.3億ドル)
・総商品取扱額:496億ドル(予想:477億ドル)
・総決済総額:275億ドル(予想:263億ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:10%台後半の伸び(予想:20%増)
・粗利益率:第4四半期を若干上回る
(NY時間10:15)
ショッピファイ<SHOP> 58.78(+12.51 +27.04%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美