リフトが決算受け大幅安 第2四半期のガイダンスが予想下回る=米国株個別
配車サービスのリフト<LYFT>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高、EBITDAとも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。第2四半期のガイダンスで売上高、EBITDAとも予想を下回る見通しを示したことが嫌気されている。
また、ライバルのウーバー<UBER>との競争力維持のために運賃を引き下げる努力が実を結んでいない兆候として、アクティブライダーが予想よりも少なかった。
同社のポールCFOは声明で、「第2四半期はライダーとドライバーが期待するサービスレベルの提供に引き続き注力する。営業コスト削減を断行し、その節約分を近い将来の継続的なサービスレベルの向上に充てるつもりだ」とは述べた。
アナリストからも厳しい指摘が出ており、「貢献利益とテイクレートが低下しており、同社の短期的な経営モデルには引き続き納得がいかない」とのコメントも聞かれた。テイクレートは取引総額(GMV)に対する収益の比率。一方、「新CEOの意思決定の速さおよび、決算説明会での積極的なトーンは頼もしい限りだった」とも指摘している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益:0.07ドル(予想:-0.08ドル)
・売上高:10.0億ドル(予想:9.77億ドル)
・EBITDA(調整後):2270万ドル(予想:1260万ドル)
・アクティブライダーズ:1960万人(予想:1980万人)
・アクティブライダー当たり単価:51.71ドル(予想:49.77ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:10.0~10.2億ドル(予想:10.8億ドル)
・EBITDA(調整後):2000~3000万ドル(予想:4870万ドル)
(NY時間09:58)
リフト<LYFT> 8.71(-1.99 -18.57%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美