コインベース決算受け大幅高 EBITDAが予想外の黒字=米国株個別
仮想通貨交換業者のコインベース・グローバル<COIN>が大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、経常収益が予想を上回ったほか、EBITDAが予想外の黒字を示した。仮想通貨の価格反発で幾分安定した。1株損益は5四半期連続の赤字となったものの、予想ほどは膨らまなかった。
同社は暗号資産業界の先行きについて、「銀行セクターの混乱と継続的な規制の不確実性によって最近示されたように、不安定な状態が続く。引き続きコスト削減の取り組みに注力していく」と述べた。
アナリストからは、「EBITDAの黒字は昨年の第1四半期以来だが、同社がコスト管理の改善によって前進が示されている。しかし、われわれの見解では、仮想通貨の価格はいずれ下がり、同社の将来の業績に影響を与えると考えている。規制も恐らく株価圧迫要因になる」と述べた。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益:-0.34ドル(予想:-1.45ドル)
・経常収益:7.72億ドル(予想:6.54億ドル)
取引:3.75億ドル(予想:3.18億ドル)
サブスク・サービス:3.62億ドル(予想:3.16億ドル)
・EBITDA(調整後):2.84億ドル(予想:-938万ドル)
・総取扱高:1450億ドル(予想:1473億ドル)
・プラットフォーム上の資産:1300億ドル(予想:1096億ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・サブスク・サービス経常収益:約3億ドル(予想:3.21億ドル)
(NY時間10:10)
コインベース<COIN> 56.44(+7.22 +14.67%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美