NY為替:良好な米雇用統計を受けて金利先高観強まる
5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、134円16銭から135円12銭まで上昇し、134円81銭で引けた。米労働省が発表した4月雇用統計で失業率が予想外に54年ぶり低水準に低下、非農業部門雇用者数の伸びも予想外に拡大する強い結果を受けて、追加利上げ観測やソフトランディング期待にドル買いが加速。昨日下げた地銀株の反発で、金融不安が緩和したためリスク選好の円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0967ドルまで下落後、1.1037ドルまで上昇し1.1019ドルで、引けた。強い米雇用統計を受けたドル買いが強まったのち、欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測を受けたユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は147円77銭から148円71銭まで上昇。金融不安後退でリスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは、1.2561ドルまで下落後、1.2652ドルまで上昇した。70年ぶり英国王戴冠式の経済的効果を期待したポンド買いが強まった。ドル・スイスは、0.8973フランへ上昇後、0.8904フランまで反落した。
《MK》