今日の為替市場ポイント:良好な米雇用統計を受けてドル買い継続の可能性も
5日のドル・円は、東京市場では134円31銭まで買われた後、133円81銭まで下落。欧米市場では133円96銭まで下げた後、一時135円12銭まで反発し、134円81銭で取引終了。本日8日のドル・円は主に134円台で推移か。良好な米雇用統計を受けてリスク選好的なドル買いは継続する可能性がある。
米労働省が5月5日に発表した4月雇用統計は市場予想を上回る強い内容だったものの、債券市場参加者の多くは米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが年内に開始されると予想している。4月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+25.3万人。サービス部門の雇用者数増加が主に寄与したが、将来の雇用の指標となる派遣などの臨時雇用は2.3万人減少したようだ。サービス業における雇用増のペースは今後減速する可能性があるとの見方が多いようだ。米雇用情勢は4月時点では引き続き順調だが、金融機関が他行向けなどの貸出基準を厳格化しつつあるため、5月以降における非農業部門雇用者数の伸びは鈍化する可能性がある。
《CS》