EUが中国企業対象の追加制裁提案
EUは加盟国に対し、複数の中国企業などを対象とした厳格な貿易制限措置を新たに提案した。ロシアへの輸出が禁止されている製品や技術を同国に供給している企業を取り締まる狙いがあり、中国企業がEUのこうした制裁措置で対象に含まれるのは初めて。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
EUの行政執行機関である欧州委員会が制限措置対象として提案しているのは中国本土のほか、香港、ウズベキスタン、アルメニア、UAEの企業など。
欧州委員会は貿易制限措置の対象となる企業について、ウクライナ侵攻において、ロシアの軍産複合体を直接支援していると指摘。デュアルユース(民生と軍事両用)の製品・技術、およびロシアの国防・安全保障分野の技術的強化につながり得る製品・技術に関するより厳格な輸出制限を求めている。
中国外務省の汪文斌報道官は、中国とロシアの経済・貿易関係は「公明正大な」ものだと、北京での8日の記者会見で述べた。