9日の株式相場見通し=強含み推移か、米CPI発表前で様子見ムードも
9日の東京株式市場は売り買い交錯のなか、日経平均株価は2万9000円台近辺で強含みもみ合いの展開が想定される。前日の欧州株市場は独DAX指数を除き総じて高かったが、米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの地合い。NYダウは小反落となったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は終盤に買いが優勢となり小幅プラス圏で着地している。10日に発表が予定される4月の米消費者物価指数(CPI)を前に全般様子見ムードが強かった。なお、この日FRBが発表した1~3月期の融資担当者調査では、貸出基準の厳格化が確認され、これが米景気減速を助長するとの見方が重荷となったが、売り圧力は限定的で半導体関連の一角などが買われ、全体相場を支える格好となっている。東京市場では、大型連休明けとなった前日に利益確定売りが優勢となり2万9000円台を割り込んだが、下値では押し目買い需要が活発できょうは強弱観対立のなかも頑強な値動きが予想される。ただ、米CPI発表を控え積極的な買いは入りづらく、上値は限定的となろう。個別では企業の決算発表が佳境入りとなるなか、好決算企業への注目度が高まりそうだ。
8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比55ドル69セント安の3万3618ドル69セントと反落。ナスダック総合株価指数は同21.505ポイント高の1万2256.918だった。
日程面では、きょうは3月の家計調査、3月の毎月勤労統計、10年国債の入札など。海外では、4月の中国貿易収支など。