マクニカHDは大幅高で新高値、23年3月期営業7割増益で大幅増配評価
マクニカホールディングス<3132>が大幅高で3連騰、約2カ月半ぶりに年初来高値を更新した。独立系の半導体商社で売上高規模は既に実績ベースで1兆円を超え、半導体商社ではトップクラスに位置する。8日取引終了後に発表した23年3月期決算では営業利益が前の期比68%増の616億4600万円と急拡大、過去最高利益を大幅に更新した。半導体はスマートフォンやパソコン向けメモリー需要が停滞しているものの、産業機器向けが好調で収益に貢献している。また、注力するセキュリティー関連がエンドポイントセキュリティ分野を中心に大幅な伸びを示している。
24年3月期営業利益は前期比強含み横ばいの620億円を見込むが、株主還元強化を進め、年間配当は前期が140円(前の期実績100円)と大幅増配、今期は150円と連続増配を計画し、これも好感されている。また、PER5倍台と株価指標面から割安感が顕著なことも、物色人気を増幅させている。