外為サマリー:リスク選好地合いのなか一時135円30銭台に上昇
9日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=135円21銭前後と前日の午後5時時点に比べて20銭弱のドル高・円安となっている。
8日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=135円10銭前後と前週末に比べて30銭程度のドル高・円安で取引を終えた。米長期金利の上昇を手掛かりに一時135円23銭までドル高・円安が進んだが、米債務上限問題などからドル買いは続かなかった。
日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが入りやすく、この日の東京市場のドル円相場も堅調な展開。日経平均株価が反発するなどリスク選好地合いとなっていることもドルの押し上げ要因となり、午前9時20分過ぎには135円32銭をつける場面があった。ただ、市場では10日に発表される4月の米消費者物価指数(CPI)を見極めたいとする向きが多く、一段と上値を買い上がる勢いには乏しい。一方、前日にドイツ連邦統計庁が発表した3月の鉱工業生産が市場予想以上に落ち込んだことなどからユーロが軟調な動きとなっている。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0990ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0060ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=148円60銭前後と同60銭弱のユーロ安・円高で推移している。