ウエスタンデジタルが決算受け下落 ただ、底を示す可能性があるとの指摘も=米国株個別
半導体のウエスタンデジタル<WDC>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想が上回ったほか、1株損益の赤字は予想ほど膨らまなかった。株価は決算発表後に時間外で上昇していたものの、次第に売りが強まっている。第4四半期について、売上高が予想を下回る見通しを示したことが嫌気されている模様。
ただ、アナリストからは前向きなコメントも出ている。クラウド顧客やフラッシュメモリー事業の在庫調整を反映し、最終的に底を示す可能性があると指摘していた。「HDDとNANDの両市場において最悪期は脱したと楽観視しており、第4四半期が循環的な底になるとモデル化している」とコメントしている。
(1-3月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-1.37ドル(予想:-1.55ドル)
・売上高:28.0億ドル(予想:27.0億ドル)
・粗利益率(調整後):10.6%(予想:10.0%)
・在庫:39.8億ドル(予想:38.6億ドル)
・FCF:-5.27億ドル(予想:-3.07億ドル)
(4-6月・第4四半期見通し)
・1株損益(調整後):-1.90~-2.00ドル(予想:-1.21ドル)
・売上高:24~26億ドル(予想:28.7億ドル)
・粗利益率(調整後):3~5%(予想:11.7%)
(NY時間10:01)
ウエスタンデジタル<WDC> 32.70(-1.48 -4.33%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美