東京株式(前引け)=反落、ポジション調整の売り優勢
10日前引けの日経平均株価は前営業日比129円49銭安の2万9113円33銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億3328万株、売買代金概算は1兆5174億円。値上がり銘柄数は450、対して値下がり銘柄数は1314、変わらずは69銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、買い手控えムードが漂うなか日経平均は下値を探る展開となった。ここ約1カ月にわたり上値指向の強い展開をみせていたが、日本時間今晩に予定される4月の米CPI発表を前に目先ポジション調整の売りが優勢となっている。半導体関連株などが軟調で全体相場に下げ圧力が働いている。値下がり銘柄数はプライム上場銘柄の7割強を占めている。ただ、下値では押し目買いニーズが旺盛で、前場の日経平均は2万9000円台をキープしたままの状態で推移した。
個別ではレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が安く、川崎汽船<9107>も利食われた。ダイキン工業<6367>、キーエンス<6861>なども軟調。レノバ<9519>が急落、NTN<6472>も大幅安。三菱自動車工業<7211>の下げも目立つ。半面、三菱商事<8058>が商いを伴い大きく上昇したほか、日本製鉄<5401>、JFEホールディングス<5411>など鉄鋼大手も高い。ニトリホールディングス<9843>も物色人気となった。山田コンサルティンググループ<4792>はストップ高で値上がり率トップ、丸井グループ<8252>も大幅高。