東急不HD大幅高、不動産市況堅調やインバウンド回復で今期良好見通し
東急不動産ホールディングス<3289>が大幅高。10日の取引終了後に24年3月期業績予想を発表し、売上高を前期比11.4%増の1兆1200億円、営業利益を同1.4%増の1120億円と前期に続き良好な見通しを示した。また、年間配当を前期比4円50銭増の28円としており、これらを好感した買いが集まっている。
堅調な不動産売買市況を受けた売却益の増加や、ホテル事業におけるインバウンド需要のいっそうの回復を見込む。同時に発表した23年3月期決算は、売上高が前の期比1.7%増の1兆58億円、営業利益が同31.7%増の1104億1000万円だった。「九段会館テラス」の新規開業をはじめ、東急プラザをはじめとする商業施設の回復やアセット売却益の増加が全体業績を押し上げた。