丸運---23年3月期は海外物流が堅調、24年3月期は2ケタ増益見込む

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2023年5月12日 10時26分

丸運<9067>は11日、2023年3月期連結決算を発表した。営業収益が前期比0.3%減の465.86億円、営業利益が同34.0%減の4.39億円、経常利益が同20.9%減の6.12億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同32.1%減の3.16億円となった。

貨物輸送の営業収益は前期比3.0%減の233.24億円、経常利益は同3.35億円減の1.03億円となった。一部の既存顧客との取引拡大、料金改定やサーチャージ導入による運賃の改善による増益効果はあった。しかし、半導体不足を主因とした自動車・家電等の減産に伴う銅・アルミ及び樹脂などの素材物流の海外向け輸送減、新規冷蔵保管案件の不調、ペーパーレス化による印刷物の輸送減による収益減があった。加えて、基幹システム導入や倉庫照明のLED化に伴う費用増が発生した。

エネルギー輸送の営業収益は前期並みの154億円、経常利益は前期比0.26億円増の2.77億円となった。輸送数量が前期比0.1%減少とほぼ横ばいとなった。潤滑油・化成品部門は、顧客出荷箇所変更の影響等により、輸送数量が前期比3.3%減少となった。しかし、運賃改定等の影響により営業収益は増加した。

海外物流の営業収益は前期比9.9%増の60.42億円、経常利益は前期比0.08億円増の0.55億円となった。国内輸出入拠点における原材料の高騰による貿易量の減少、中国におけるゼロコロナ政策による行動制限や不動産事業の低迷による中国経済の落ち込みがあったが、ベトナム現地法人の連結化と為替影響により、全体では増収増益となった。

テクノサポートの営業収益は前期比2.3%減の17.94億円、経常利益は前期比0.53億円増の0.96億円となった。油槽所関連では受託業務の一部終了に伴い減収、製油所関連では定期修理工事の規模縮小により減収となったが、関係会社での退職金制度変更に伴う引当金の戻しが発生した。

2024年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比0.5%増の468.00億円、営業利益が同34.2%増の5.90億円、経常利益が同14.3%増の7.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同51.8%増の4.80億円を見込んでいる。

《SI》

提供:フィスコ

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