紀文食品---23年3月期は増収、海外食品事業が2ケタの増収に

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2023年5月15日 13時44分

紀文食品<2933>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比6.5%増の1,056.91億円、営業利益は同46.9%減の20.22億円、経常利益は同48.2%減の17.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同76.7%減の4.42億円となった。

国内食品事業の売上高は前期比6.5%増の754.20億円、セグメント利益は同98.0%減の0.40億円となった。売上面では、主力である水産練り製品は、簡便・即食に対応した食材として、また家庭の冷蔵庫内の備蓄食材として、主に生竹輪やはんぺん、当社オリジナル製品であるチーちくRやカニカマが年間を通して好調に推移した。利益面では、価格改定により利益率の改善、生産や業務効率の向上に向けた継続的な取組みを実施しているが、想定を超える原材料やエネルギー価格の上昇が続き大きく影響を受けた。

海外食品事業の売上高は前期比13.7%増の126.54億円、セグメント利益は同1.0%増の11.28億円となった。売上面では、米国、アジア・オセアニア、欧州の各市場での経済活動の回復に伴い、販売促進活動を強化した。新規取引先の開拓や日系及び現地小売店への展開拡充、取引先のECサイトでの同社商品の取り扱い開始等の活動を行い、水産練り製品や仕入商材の販売が拡大した。利益面では、利益率の高い水産練り製品をはじめとする自社製品の販売量増と、グローバルな調達ネットワークを生かした仕入商材の販売が、増益要因として奏功した。

食品関連事業の売上高は前期比2.2%増の176.16億円、セグメント利益は同10.5%増の8.91億円となった。売上面では、当事業セグメントの中心である物流事業で、小売店・問屋向け日配系チルド物流の共同配送分の物量が通期で好調に推移するとともに、行動制限の緩和に伴い外食・百貨店・観光地土産物店向け等の物量が増加した。利益面では、エネルギー価格の上昇により冷蔵倉庫の電力費が上昇したものの、売上増収効果と配送効率の向上により増益となった。

2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比1.2%増の1,069.63億円、営業利益は同83.3%増の37.07億円、経常利益は同79.4%増の31.59億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同330.1%増の19.03億円を見込んでいる。

《SI》

提供:フィスコ

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