バンドーが後場に急伸、連結配当性向50%への目標引き上げを好感
バンドー化学<5195>が後場に急伸した。この日、23年3月期の連結決算とともに、株主還元方針の変更について発表し、これを手掛かり視した買いが集まったようだ。年間で1株26円を下限とし連結配当性向40%をめどとするこれまでの方針を改め、連結配当性向のめどを50%に引き上げた。機動的な自己株式の取得を検討することも明記した。1株26円の年間配当の下限も維持する。
23年3月期の年間配当について、これまでの予想から8円増額したうえで、24年3月期の年間配当は前期比16円増配の68円と予想する。
同時に自己株式の消却と中期経営計画についても開示した。300万株(消却前の発行済み株式総数の6.35%)を6月14日に消却する予定。中期計画では27年3月期に売上収益1200億円、コア営業利益120億円に伸ばす目標を掲げた。自動車部品事業では電動化対応製品の採用拡大などに注力する。電子資材事業や医療機器・ヘルスケア機器事業といった新規事業の進化も目指す。24年3月期の売上収益は前期比1.3%増の1050億円、コア営業利益は同11.4%増の75億円を見込む。