トヨクモ---1Qは2ケタ増収増益、契約数が順調に推移
トヨクモ<4058>は12日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)決算を発表した。売上高が前年同期比26.5%増の5.55億円、営業利益が同29.4%増の2.70億円、経常利益が同29.4%増の2.70億円、四半期純利益が同31.3%増の1.87億円となった。
「安否確認サービス2」は、災害時に従業員等の安否確認を自動で行うクラウドサービスとなっており、交通広告、インターネット広告、展示会への出展等を通じて、知名度向上に努めてきた。また、2023年2月にはサイボウズ<4776>が提供する「cybozu.com」とのシステム連携を開始し、従業員情報を簡単に同期できるようになった。今回のシステム連携により、同社サービスと従業員情報を同期できる他社サービスは3サービスとなる。
「kintone連携サービス」は、サイボウズの提供する「kintone」と連携することで、より便利に「kintone」を利用するためのクラウドサービスとなっている。「kintone」内にある情報を参照した帳票の作成やWebフォームの作成など、用途に応じた6つの製品を提供している。2023年2月、次世代型ユーザー管理機能「Toyokumo kintoneApp認証」に新しく「ユーザーページ」という機能を追加した。
「トヨクモ スケジューラー」は、従来のグループスケジューラーがもつ社内の日程調整に加えて、社外の人との日程調整もできる新しいコンセプトのスケジューラーとなっている。予定を作成する際、サイボウズの提供する「kintone」、「cybozu.com」と連携することで手入力の手間を省いたり、WebミーティングのURLをワンクリックで発行が可能となる。同サービスは日程調整を目的としたサービスのため、業種や規模を問わず利用できるものであり、競合他社は多いものの市場規模は大きいとして、インターネット広告等を通じて知名度向上に努めてきた。
2023年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比20.3%増の23.30億円、営業利益が同12.6%増の7.20億円、経常利益が同12.7%増の7.20億円、当期純利益が同14.7%増の4.90億円とする期初計画を据え置いている。
《YI》