【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、先物主導で主力株中心に買い優勢 (5月15日)

市況
2023年5月15日 18時45分

日経平均株価

始値  29547.04

高値  29629.47(09:37)

安値  29475.97(09:56)

大引け 29626.34(前日比 +238.04 、 +0.81% )

売買高  14億4844万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆1715億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続伸、1年半ぶり2万9000円台後半に浮上

2.米株市場は軟調も、東京市場のリスクオン相場は継続

3.先物主導のインデックス買いで主力株中心に上値指向

4.為替のドル高・円安が輸出株中心に追い風材料となる

5.半導体関連冴えないが、金融株高く全体を押し上げる

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比8ドル安と小幅に5日続落した。米消費者態度指数の低水準を受け景気の先行き懸念から売りが優勢となった。

週明けの東京市場では、買い優勢の展開で日経平均株価は終始買い優勢だった。前場伸び悩むも後場に買い直され1年半ぶりの高値圏で引けている。

15日の東京市場は、強気優勢の地合いが続き、日経平均は2万9600円台まで上値を伸ばした。前週末の米国株市場ではNYダウが小幅ながらマイナス圏で引け5日続落となったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落するなど冴えない展開だった。しかし、東京市場は先物主導で主力株中心に上値追いが続いた。為替の円安が輸出株セクターに追い風となった。半導体関連は上値が重かったものの、大手金融株が高く全体相場を支える格好に。決算発表に絡み、個別は明暗を分ける形となっている。プライム市場の売買代金は3兆円を上回るなど高水準だった。

個別では、NTT<9432>が商い急増のなか値を上げたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買いを集めた。第一生命ホールディングス<8750>も上昇した。資生堂<4911>が物色人気となり、武田薬品工業<4502>も高い。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が値を飛ばし、アルテリア・ネットワークス<4423>が続急騰、長野計器<7715>はストップ高。青山商事<8219>も値幅制限いっぱいに買われ、トーヨーカネツ<6369>も急騰した。

半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など売買代金上位の半導体製造装置関連株が冴えない展開となり、オリンパス<7733>も大きく売られた。AGC<5201>、クボタ<6326>なども軟調。ブイ・テクノロジー<7717>が急落、イーレックス<9517>、恵和<4251>、パンチ工業<6165>はストップ安に売られた。テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>も急落。スターティアホールディングス<3393>も大幅安となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、KDDI <9433>、セコム <9735>、資生堂 <4911>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約99円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733>、東エレク <8035>、住友不 <8830>、クボタ <6326>、楽天グループ <4755>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約54円。

東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)その他金融業、(3)証券商品先物、(4)食料品、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)石油石炭製品、(3)パルプ・紙、(4)海運業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△シダー <2435> [東証S]

3期ぶり4円で復配へ。

△ビ花壇 <3041> [東証S]

1-3月期(3Q)経常は11%増益。

△ヤプリ <4168> [東証G]

第1四半期は営業黒字に浮上。

△セキュア <4264> [東証G]

今期経常を33%上方修正。

△ビープラッツ <4381> [東証G]

24年3月期は6割近い営業増益見込む。

△リプロセル <4978> [東証G]

今期最終黒字への転換見通しを好感。

△守谷輸送機 <6226> [東証S]

今期経常は2.5倍増で2期ぶり最高益、1円増配へ。

△太平製 <6342> [東証S]

今期経常は55%増で16期ぶり最高益更新へ。

△長野計器 <7715> [東証P]

24年3月期29%営業増益と意欲的な中計を好感。

△GENOVA <9341> [東証G]

24年3月期は27%営業増益を見込む。

▼アクリート <4395> [東証G]

第1四半期43%営業減益。

▼イーレックス <9517> [東証P]

24年3月期一転減収減益。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アルテリア <4423>、(2)長野計器 <7715>、(3)大阪チタ <5726>、(4)フォーラムE <7088>、(5)シンクロ <3963>、(6)フロンティM <7038>、(7)青山商 <8219>、(8)ゼンショHD <7550>、(9)トヨカネツ <6369>、(10)日精工 <6471>

値下がり率上位10傑は(1)イーレックス <9517>、(2)恵和 <4251>、(3)T&Gニーズ <4331>、(4)Vテク <7717>、(5)パンチ <6165>、(6)ギークス <7060>、(7)加藤製 <6390>、(8)IRジャパン <6035>、(9)スタティアH <3393>、(10)TOREX <6616>

【大引け】

日経平均は前日比238.04円(0.81%)高の2万9626.34円。TOPIXは前日比18.46(0.88%)高の2114.85。出来高は概算で14億4844万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1166、値下がり銘柄数は620となった。東証マザーズ指数は749.50ポイント(1.80ポイント高)。

[2023年5月15日]

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