河西工が一時30%超安、4期連続最終赤字で「あらゆる資本政策の可能性検討」
河西工業<7256>が大幅安。下落率は一時30%を超えた。15日の取引終了後に発表した23年3月期の連結決算は、売上高が前の期比19.0%増の1754億6900万円となった一方、最終損益は136億5900万円の赤字(前の期は190億3200万円の赤字)となった。4期連続の最終赤字となったことを嫌気した売りが膨らんだようだ。
同社は日産自動車<7201>を主要取引先とするサプライヤー。北米では得意先の生産が増加するなかにあっても、急速なインフレによる労務費や材料費などの諸費用の増加や、新車種向けの立ち上げ費用の増加が響き、セグメント損失が188億7000万円に上った。23年3月末時点の自己資本比率は7.7%と10%を下回る水準まで低下した。同社は、財務体質の改善・強化や運転資本の充実のため、あらゆる資本政策などの可能性についても検討するとしている。今期の業績予想は開示していない。