クリアル---23年3月期は2ケタ増収・大幅な増益、「CREAL」における投資家会員数や累積投資金額が順調に推移
クリアル<2998>は15日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比55.3%増の164.36億円、売上総利益は同42.0%増の22.06億円、営業利益は同74.5%増の5.47億円、経常利益は同93.0%増の4.96億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同95.0%増の3.36億円となった。
同社グループは、「CREAL」において、東京23区の区分レジデンスのリノベーション、商業施設、物流施設、一棟レジデンス、コリビングタイプのレジデンス、新設保育園の不動産ファンドをオンラインで提供して運用資産の残高とアセットタイプの拡大を図るとともに、着実に売却を実行しオンライン投資家にリターンを提供することで、投資家会員数は4万人、累積投資金額は275億円を突破した。「CREAL Partners」では、中古ワンルームマンションの販売本数を伸ばし、付随する賃貸管理物件数の増加につなげた。そして「CREAL Pro」においては、海外機関投資家を対象に国内レジデンスを複数組み入れたファンドを新規組成することにより、ファンド組成手数料及びアセットマネジメントフィーの増加につなげることができた。一方で、事業拡大に伴い先行投資も含めた人員の拡充が進み、人件費が大きく増加した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比58.2%増の260.00億円、売上総利益は同47.3%増の32.50億円、営業利益は同40.7%増の7.70億円、経常利益は同45.1%増の7.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同42.8%増の4.80億円を見込んでいる。
《SI》