ダウ平均は反落もナスダックは続伸 市場には全体的に安心感も=米国株前半
NY株式18日(NY時間12:59)
ダウ平均 33256.94(-163.83 -0.49%)
ナスダック 12598.28(+97.71 +0.78%)
CME日経平均先物 30780(大証終比:+190 +0.62%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落しているものの、ナスダックは続伸。IT・ハイテク株には資金流入が続いている。取引開始前にローガン・ダラス連銀総裁の「まだ利上げ停止の論拠が見当たらない」との発言が伝わり、短期金融市場で6月利上げ確率が上昇しており、米株式市場を圧迫している。
ただ、市場には全体的に安心感が広がっている。投資家は米債務上限問題の協議の行方を見守っているが、議会指導者とバイデン大統領が合意に達し、デフォルト(債務不履行)を回避できると引き続き期待している。マッカーシー下院議長は「デフォルト(債務不履行)に陥るとは考えていない」と述べているほか、バイデン大統領も「デフォルトを回避できると確信している」と述べていた。
米債務上限問題に関しては何も具体的な進展は伝わっていないが、バイデン大統領がG7広島サミットから帰国後、何らかの決定が出ると期待されているようだ。マッカーシー下院議長は来週下院で合意内容を討議すると述べていた。
取引開始前に発表になったウォルマート<WMT>の決算も安心材料に繋がっている。既存店売上高が予想を上回ったほか、先行きに慎重さも滲ませていたが、通期の1株利益の見通しを上方修正している。今週はライバルのターゲット<TGT>が売上げ動向の軟化を警告し、ホーム・デポ<HD>は消費者の反動減を理由に通期の利益見通しを下方修正していた。ただ、きょうのウォルマートの決算はひろまず安心感に繋がっているようだ。
米地銀株に買い戻しが続いていることもムードを高めている。前日に買戻しを強めていた注目のパックウェスト<PACW>は本日も大幅高。
ウォルマート<WMT> 150.17(+0.64 +0.43%)
パックウェスト<PACW> 6.19(+0.63 +11.27%)
アップル<AAPL> 174.23(+1.54 +0.89%)
マイクロソフト<MSFT> 316.19(+2.19 +0.70%)
アマゾン<AMZN> 117.04(+1.54 +1.33%)
アルファベットC<GOOG> 122.98(+1.50 +1.23%)
テスラ<TSLA> 174.56(+0.70 +0.40%)
メタ・プラットフォームズ<META> 243.54(+1.05 +0.43%)
AMD<AMD> 106.53(+2.78 +2.68%)
エヌビディア<NVDA> 314.70(+12.92 +4.28%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美