株価指数先物【昼のコメント】 こう着ながらも高値圏で推移、終盤にかけてショートカバーが強まる可能性
日経225先物は11時30分時点、前日比290円高の3万880円(+0.94%)前後で推移。寄り付きは3万910円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万905円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。現物の寄り付き直後には、ナイトセッションで付けた高値3万940円まで買われた。買い一巡後は利益確定の売りにより3万680円まで上げ幅を縮めたものの、2021年の高値水準での底堅さが見られるなか、終盤にかけてロング優勢の需給状況から3万900円水準での推移を継続している。
日経平均株価はギャップスタートで21年9月高値を上放れ、バブル後の戻り高値を更新。買い一巡後はアドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が利食いに押されたこともあり、上げ幅を縮めていた。ただし、日経平均株価も21年9月高値水準での底堅さが見られており、戻り待ち狙いの買い意欲の強さが窺えた。日経225先物は終盤にかけてショートカバーが強まる可能性もあるため、過熱感は警戒されるもののショートは避けておきたい。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.23倍に上昇し、高いところでは14.26倍まで切り上げてきた。昨年12月の14.30倍台および8月高値の14.58倍が意識されており、引き続きNTロングでのスプレッドを狙った動きが強まってくると考えられる。
株探ニュース