話題株ピックアップ【夕刊】(3):日コン、ファストロジ、巴川紙
■日本コンクリート工業 <5269> 285円 +17 円 (+6.3%) 本日終値
日本コンクリート工業<5269>が連日で年初来高値を更新。後場に動意づき、一時10%を超す上昇となった。この日、23年3月期の連結決算と24年3月期の業績・配当見通しを発表した。今期の年間配当予想は13円(前期は無配)と復配を計画する。あわせて今後の経営改善計画も公表しており、材料視されたようだ。今期の売上高は前期比3.8%増の550億円、営業損益は13億円の黒字(前期は2億2800万円の赤字)を予想する。23年3月期の決算は、携帯基地局向けポールの急激な出荷減少を受け、部品在庫の評価損が発生し、営業損益は1億円の黒字予想から一転して赤字での着地となった。24年3月期は経費・コストの削減や原材料価格上昇分に対応した適正売価の浸透などを図る。同時に開示した経営改善計画では、25年3月期の売上高を575億円、営業利益を25億円などとする目標も示した。
■ファーストロジック <6037> 884円 +49 円 (+5.9%) 本日終値
ファーストロジック<6037>が急反発。18日の取引終了後、23年7月期の単独業績予想について、売上高を20億円から20億5000万円(前期比9.3%増)へ、営業利益を10億5000万円から11億200万円(同8.8%増)へ、純利益を6億8600万円から7億2000万円(同5.0%増)へ上方修正したことが好感された。物件掲載サービス、広告サービスが順調に推移し、想定を上回る見通しという。
■巴川製紙所 <3878> 677円 +28 円 (+4.3%) 本日終値
巴川製紙所<3878>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、26年3月期を最終年度とする中期経営計画について、最終年度の業績目標を売上高360億円以上から400億円(23年3月期341億7000万円)へ、営業利益を20億円から35億円(同20億5200万円)へ上方修正したことが好感された。中計スタートから23年3月期までの2年間で市場環境の改善が進んだことや、大幅な円安による増益効果のほか、構造改革による収益改善が想定以上に発現していることなどが要因としている。
■ソリトンシステムズ <3040> 1,106円 +40 円 (+3.8%) 本日終値
ソリトンシステムズ<3040>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、自然言語処理AIのGPTを活用した「国会答弁作成支援システム」を開発したと発表しており、好材料視された。同システムは、公開情報である国会会議録のデータやその関連を学習させ、自然言語による検索から、議事録データの内容に沿った回答や提言を生成可能とするもの。同システムを使用することで、国会議員や公務員、企業の広報担当者などが迅速かつ正確に内容を生成できるようになるという。同社では今後、専門家や担当者のテスト、試用を経て機能やUIの改良を図り、ユーザーがより使いやすいシステムとして提供していく計画という。なお、提供方法や利用価格などは検討中としている。
■フライト <3753> 418円 +14 円 (+3.5%) 本日終値
フライトホールディングス<3753>が高い。18日の取引終了後に発表した24年3月期連結業績予想で、売上高35億円(前期比16.3%増)、営業利益1億2000万円(同51.2%増)、純利益8000万円(同93.8%増)と5割を超える大幅営業増益を見込むことが注目されている。コンサルティング&ソリューション事業で、既存顧客向けのシステム開発やDX推進支援、「Google Workspace」などのクラウドサービスを活用したシステム開発支援に注力することで業績拡大を狙う。なお、23年3月期決算は、売上高30億900万円(前の期比7.4%減)、営業利益7900万円(同49.7%減)、純利益4100万円(同63.8%減)だった。
■サンユー建設 <1841> 990円 +30 円 (+3.1%) 一時ストップ高 本日終値
サンユー建設<1841>が続伸。午前10時30分ごろに発表した24年3月期連結業績予想で、売上高100億円(前期比8.4%増)、営業利益3億9000万円(同3.2倍)、純利益2億7000万円(同2.3倍)と大幅増益を見込むことが好感された。主力の建築事業で建設投資の堅調な推移が見込まれることに加えて、ホテル事業で引き続き新型コロナウイルス感染症からの回復を見込む。なお、23年3月期決算は、売上高92億2500万円(前の期比13.6%増)、営業利益1億2000万円(同1.3%増)、純利益1億1900万円(同9.1%減)だった。
■インテリW <4847> 738円 +21 円 (+2.9%) 本日終値
インテリジェント ウェイブ<4847>が5日続伸。同社はきょう、内部情報漏洩(ろうえい)対策ソリューションをクラウドで手軽に導入できる「CWATクラウド」の提供を開始したと発表しており、これが新たな買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、従来のソフトウェア提供に比べ、導入期間やトライアル期間の大幅な短縮だけでなく、顧客のサーバーの調達やメンテナンスのコスト、管理の負担を削減し、企業の競争力や信頼性に関わる重要な情報の漏洩を監視し制御するという。
■クロスマーケ <3675> 691円 +17 円 (+2.5%) 本日終値
クロス・マーケティンググループ<3675>が3日続伸。午後1時ごろ、エンターテイメントコンテンツを活用した企業プロモーションなどを行うトキオ・ゲッツ(東京都渋谷区)株式を取得したと発表しており、好材料視された。トキオ・ゲッツ社をグループ化することで、従来のマーケティングリサーチ及びプロモーション支援に加え、IPを活用したコラボ商品の開発、タイアッププロモーション施策の提案・実施などが可能になる。これにより、市場調査から商品開発、広告・プロモーションの実行、効果測定のサイクルをワンストップで提供できるようになり、日用消費財関連を中心とした顧客企業の事業支援の更なる充実を図るとしている。
■アステリア <3853> 669円 +16 円 (+2.5%) 本日終値
アステリア<3853>は4連騰。18日の取引終了後、同社の企業データ連携ツール「ASTERIA Warp Core(アステリアワープコア)」を、京セラ<6971>が採用したと発表し、材料視されたようだ。同ツールは、ノーコードでシステム連携基盤の構築やデータ連携を実現する。アステリアによると、京セラは統合データベースやスケジュール実行機能、RPAツールと連携したデータ自動連携基盤を、プログラミング経験のない社員が開発。年間約1400時間相当の業務工数の削減に成功したとしている。
■コマースワン <4496> 710円 +13 円 (+1.9%) 本日終値
コマースOneホールディングス<4496>が3日続伸。18日の取引終了後、ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供する子会社フューチャーショップが、メイキップ(東京都新宿区)が提供するアパレルEC向けサイズレコメンドエンジン「unisize(ユニサイズ)」との連携を開始したと発表しており、好材料視された。「unisize」は、ECサイトで洋服を買うときに、より身体に合ったサイズを推奨するサイズレコメンドエンジン。今回の連携により、アパレルECにおける「不安で買えない」「届いたアイテムサイズが合わなかった」などの課題を解消し、購入率アップや返品率の改善、F2転換率の向上につなげるのが狙い。なお、同件による24年3月期業績への影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
ファンデリー <3137> 454円 +80 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
Abalance <3856> 9,730円 +1,500 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
ジオコード <7357> 1,060円 +150 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
ヤマザキ <6147> 576円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
Welby <4438> 579円 +80 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース