話題株ピックアップ【昼刊】:東京海上、ソシオネクス、三菱重

注目
2023年5月22日 11時37分

■マークラインズ <3901>  2,649円  +251 円 (+10.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

マークラインズ<3901>は大幅高。前週末19日の取引終了後、主力の自動車業界向けオンライン情報サービス「情報プラットフォーム」について、7月1日から料金を改定すると発表しており、将来的な収益向上を期待した買いが向かっている。現行の料金は利用人数に応じて48万~120万円だが、改定後は60万~240万円に引き上げる。日本円以外の通貨の料金プランも一部値上げする。改定日以降に新規契約、または利用人数の変更を行った場合に適用される。

■野村マイクロ <6254>  5,660円  +470 円 (+9.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

野村マイクロ・サイエンス<6254>は3連騰で新値街道をまい進、一時320円高の5510円まで駆け上がる場面があった。半導体向け超純水装置を主力展開し、韓国や台湾の半導体大手メーカーを主要顧客としていることが特長。政治的な後押しもあり韓国や台湾大手による日本での半導体生産拠点拡充の動きが顕在化するなか、同社の活躍余地が広がっている。業績は23年3月期の営業48%増益に続き、24年3月期も7%増の70億円と増益基調をキープする見通しだが、来期以降の中期的な成長力に期待が高まっている。時価予想PERは10倍割れで指標面からの割安感も強い。

■東京海上 <8766>  3,004円  +143.5 円 (+5.0%)  11:30現在

東京海上ホールディングス<8766>は全般軟調地合いに抗して大口の買い注文が集まり、カイ気配スタートで切り返す展開。前週末19日取引終了後、24年3月期の業績予想を発表した。経常利益は前期比49%増の7500億円と約1.5倍化しピーク利益更新となる見込み。また、年間配当は121円を計画し、実質増配で配当利回りは4%超となっている。更に、発行済み株式数の1.5%に相当する3000万株、金額ベースで500億円を上限とする自社株買いを実施することも併せて発表、これを評価する形で投資資金が集中した。

■ソシオネクスト <6526>  12,960円  +330 円 (+2.6%)  11:30現在

ソシオネクスト<6526>は6連騰、連日の上場来高値更新と気を吐いている。SoC(システムオンチップ)の設計・開発及び販売をファブレス形態で展開している。人工知能(AI)や情報機器の加速度的な進化に合わせ、半導体の高集積化へのニーズも高まっているが、そのなか、チップ上に各種回路を組み込んで配線してワンチップでのシステム動作を可能としたのがSoCで、同社はこれに特化した半導体メーカーとして、マーケットの注目度が非常に高い。業績も急成長局面にあり、23年3月期営業利益は217億1100万円と前の期比で2.6倍化した。24年3月期の同利益は225億円予想と伸びが鈍化する見通しながら、保守的で上方修正含み。中期的にも高水準の収益成長が見込まれている。

■三菱重工業 <7011>  5,680円  +142 円 (+2.6%)  11:30現在

三菱重工業<7011>が連日で年初来高値を更新した。日本経済新聞電子版が21日、「国内造船最大手の今治造船は、液化二酸化炭素(CO2)の輸送船分野で三菱重工業子会社の三菱造船と提携する」と報じた。大型船を共同で開発するとしており、材料視されたようだ。報道によると、今治造船が51%出資する日本シップヤード(東京都千代田区)が、三菱造船と共同開発に向けた検討を始めた。2024年中に海運会社などから初号機を受注し、27年の竣工を計画するという。

■MS&AD <8725>  4,802円  +87 円 (+1.9%)  11:30現在

MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>は寄り付きカイ気配で始まり大幅続伸。5日移動平均線をサポートラインとする急勾配の戻り足を継続している。前週末19日取引終了後に発表した24年3月期の業績予想では経常利益が前期比82%増の4200億円と急拡大し、2期ぶりに過去最高を更新する見通しとなった。好業績も背景に株主還元も評価し、年間配当は前期実績から40円増配となる240円を計画、これにより配当利回りは前週末終値換算で5%を上回ることとなった。更に、発行済み株式数の1.12%相当の600万株、金額ベースで200億円を上限とする自社株買いを行うことも発表しており、これが株価を押し上げる材料となっている。

■アドバンテスト <6857>  14,140円  +230 円 (+1.7%)  11:30現在

アドバンテスト<6857>が反発している。前週末19日の取引終了後に、9月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。

■アルプスアルパイン <6770>  1,275円  +15 円 (+1.2%)  11:30現在

アルプスアルパイン<6770>が3日続伸した。前週末19日の取引終了後、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が、アルプスアル株の買い増しに動いたことが明らかになり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に財務省に提出された変更報告書によると、シティインデックスイレブンスの保有比率は5.13%から6.14%に上昇した。報告義務発生日は5月12日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としている。

■スパークス・グループ <8739>  1,451円  +16 円 (+1.1%)  11:30現在

スパークス・グループ<8739>が反発している。19日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したことに伴い、24年3月期第1四半期に投資有価証券売却益11億900万円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視されている。なお、同社は24年3月期業績予想を開示していない。

■三菱UFJ <8306>  928.2円  +1.3 円 (+0.1%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売り買い交錯も揃って頑強な値動きをみせ全体指数を支えている。前週末の米国株市場では米債務上限を巡る与野党協議の進捗に対する懸念が再び取り沙汰されるなか、全体軟調な地合いとなり、ゴールドマン・サックス<GS>やシティグループ<C>、バンカメ<BAC>など大手金融株は軒並み値を下げた。これを受けて東京市場でも金融株に対する逆風が意識されやすい状況にあるが、株価面では出遅れ顕著でリターンリバーサル狙いの買いが優勢となった。米地銀の破綻にともなう金融システム不安に対しては過度な不安心理が後退している。米国事業を展開するメガバンクは、米地銀破綻の余波を受けることが警戒されていたこともあって、目先は空売り買い戻しの動きが株価に浮揚力を与えているもようだ。

■アシックス <7936>  3,830円  -135 円 (-3.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位

アシックス<7936>が続落しているほか、ミズノ<8022>が3日ぶりに反落するなど、スポーツ用品関連の一角が軟調に推移している。米スニーカー販売大手のフット・ロッカー<FL>が米国時間19日に発表した第1四半期の決算は大幅な減収減益となった。今期の業績見通しを下方修正したこともあって、同日の米国市場でフットロッカー株は27%を超す下げとなるなど急落した。アシックスとミズノに対しては、米国での販売動向に対する先行き懸念を強める格好となり、株価の重荷となったようだ。

■東北新社 <2329>  909円  -31 円 (-3.3%)  11:30現在

東北新社<2329>が大幅続落している。前週末19日の取引終了後に発表した24年3月期連結業績予想で、売上高549億8400万円(前期比1.7%減)、営業利益30億4800万円(同27.4%減)、純利益20億3800万円(同34.9%減)と大幅減益を見込むことが嫌気されている。コンテンツプロダクションやプロパティ事業において「牙狼<GARO>」案件が減少する見込みであるのに加えて、メディア事業で映画専門チャンネル「ザ・シネマ」を運営するザ・シネマが連結除外となった影響が通期にわたることが響く。なお、23年3月期決算は、売上高559億2200万円(前の期比6.0%増)、営業利益42億100万円(同1.6%増)、純利益31億3300万円(同2.1%増)だった。

■エン・ジャパン <4849>  2,501円  -77 円 (-3.0%)  11:30現在

エン・ジャパン<4849>が6日ぶりに反落した。前週末19日の取引終了後、中国の連結子会社において、総経理による不適切な行為の疑いが発覚したと発表し、嫌気されたようだ。今年5月中旬ごろ、同子会社の銀行預金残高と帳簿残高に差異があったことから調査を行ったところ、総経理による私的な流用の疑いが判明したという。流用額などは、現在調査中で確定には至っていないとしたうえで、現時点で明らかとなっている預金残高と帳簿残高の差異は約2億8000万円としている。エンジャパンは外部の有識者を含む特別調査委員会を設置して調査を進める予定。連結財務諸表への影響についても現在、調査中としている。

■技研製作所 <6289>  2,074円  -37 円 (-1.8%)  11:30現在

技研製作所<6289>が続落している。前週末19日の取引終了後、23年8月期の連結業績予想で、純利益を20億円から6億7000万円(前期比79.3%減)へ下方修正したことが嫌気されている。同日付で、オーストラリア子会社Jスティール・グループ社との合弁関係を解消し、保有する株式を共同出資するバートラムス・トレーディング社に譲渡すると発表。また、株式譲渡にあわせて、技研製が銀行保証を差し入れているJスティールの借入金800万オーストラリアドルを引き受けることにしたことなどが要因としている。

■AIAIグループ <6557>  873円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在

AIAIグループ<6557>が大幅に3日続伸となっている。同社は19日取引終了後、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の連結営業利益目標を3億~5億円(23年3月期実績は8000万円)としていることが買い手掛かりとなっているようだ。最終年度の連結売上高目標は120億~130億円(同108億2200万円)に設定。基盤であるチャイルドケア事業「AIAI NURSERY」を軸として保育・療育・教育のシナジーを高め、投資額を抑制しつつも安定的な収益基盤の維持・拡大を図るとしている。

■EduLab <4427>  515円  +80 円 (+18.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

EduLab<4427>がカイ気配スタート。前週末19日の取引終了後、東京証券取引所が特設注意市場銘柄の指定解除を発表し、これが材料視されたようだ。指定解除は20日付。エデュラボは2021年10月15日、不適切な会計処理に関する特別調査委員会の中間報告とともに、過年度の決算内容の訂正について開示。更に、22年2月28日に特別調査委員会の最終報告とともに、過年度の決算内容の再訂正を発表した。内部管理体制について改善の必要性が高いと認められたことから、東証は同年4月1日に特設注意市場銘柄に指定した。指定から1年経過後に提出された内部管理体制確認書の内容から、内部管理体制が改善され、対応も行われていることが認められたため、今回、指定の解除に至った。

●ストップ高銘柄

リンカーズ <5131>  354円  +80 円 (+29.2%) ストップ高   11:30現在

ぷらっとホーム <6836>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在

エーインシュ <5836>  1,036円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在

タカトリ <6338>  4,925円  +700 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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