今日の為替市場ポイント:米債務上限引き上げについての協議停滞でドルは伸び悩む可能性

通貨
2023年5月24日 8時25分

23日のドル・円は、東京市場では138円87銭まで買われた後、138円33銭まで反落。欧米市場では138円24銭まで売られた後、一時138円91銭まで反発し、138円59銭で取引終了。本日24日のドル・円は主に138円台で推移か。米債務上限引き上げについての協議は進展していないことから、ドルは伸び悩む可能性がある。

報道によると、米共和党のマッカーシー下院議長は債務上限を巡る協議が5月23日中に合意に達するとは考えていないとの見方を伝えた。ホワイトハウスと共和党との事務方レベルの協議は23日に再開されたが、進展はなかったようだ。関係者によると、共和党側は富裕層の増税や石油・製薬業界の税の抜け穴をふさぐこと(歳入増加策)に反対しており、歳出削減を実現したい考えのようだ。ただ、債務上限の引き上げが6月1日までに実現できない場合、全ての政府支払い義務を果たすことができなくなる可能性は高いとみられている。一部の市場参加者は「バイデン政権は大規模な歳出削減に応じることはない」と警戒しており、債務上限引き上げを巡る協議は困難を極めると想定している。

《CS》

提供:フィスコ

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