株価指数先物【昼のコメント】 ショートが入りやすい需給状況のなか、ナイトセッションの安値水準に迫る
日経225先物は11時30分時点、前日比210円安の3万640円(-0.68%)前後で推移。寄り付きは3万700円とシカゴ日経平均先物清算値(3万680円)にサヤ寄せする格好で、売り先行で始まった。売り一巡後はリバウンド狙いからロングが優勢となり、一時3万860円とプラスに転じる場面も見られた。しかし、積極的なロングは限られ、戻りの鈍さから短期的なショートが入り、終盤にかけて3万600円と、ナイトセッションの安値圏に迫る動きとなった。
日経225先物は過熱感が警戒されるなか、米国市場の下落がセンチメントを冷ます格好となったことで、ショートが入りやすい需給状況だろう。ただし、ナイトセッションの安値近辺まで下げたことで、一段とショートを仕掛けてくる動きは限られそうだ。売り先行で始まった東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]などが下げ幅を縮めていることも、売りを仕掛けづらくさせる。後場は短期的なショートカバー狙いのスタンスに向かわせそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.25倍に下落した。前日の大引け間際に急落したトヨタ自動車 <7203> [東証P]が買い戻されたほか、メガバンクが反発した影響もあり、ややTOPIX優位となったようだ。ただし、トレンドとしては昨年8月の14.58倍が意識されやすく、NTショートに傾けてくる動きは慎重にさせよう。
株探ニュース