ダウ平均は4日続落 200日線付近に到達 午後にFOMC議事録=米国株前半
NY株式24日(NY時間12:19)
ダウ平均 32777.34(-278.17 -0.84%)
ナスダック 12430.89(-129.36 -1.03%)
CME日経平均先物 30570(大証終比:-40 -0.13%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は4日続落。200日線が3万2775ドル付近に来ており、その水準に到達している。米債務上限問題については、依然として具体的な合意はなく、にらみ合いの状況が続いている中、米株式市場は戻り売りが優勢となっているようだ。
共和党側は大胆な歳出削減を求めているが、それに対するバイデン大統領を始めとした民主党側の抵抗も大きい。期限切れぎりぎりまで交渉はもつれるとの見方も出ているが、最終的にデフォルトは回避されると楽観的に見ている状況に変化はない。双方の交渉担当者はきょうも午前中に会合を開くと見られている。
市場からは、仮にワシントンが合意できたとしても、市場は動揺する可能性があるとの指摘が出ている。米財務省は一般会計を補充するために大量の国債を発行する必要があるからだという。特に最近では、米株式市場と米国債市場は相関関係が高まっており、株式市場にも何らかの影響を及ぼする可能性が警戒されるという。
本日は現地時間の午後にFOMC議事録の発表が予定されている。市場は6月FOMCの据え置きをほぼ確実視しているが、このところFOMC委員からタカ派な発言が相次いでおり、株式市場も気掛かりとなっているようだ。一部からは、6月は据え置いたとしても経済指標次第では7月利上げの可能性が浮上するとの声も出始めている。その意味でも本日の議事録で、その辺のヒントが何か出るか注目している。
引け後にエヌビディア<NVDA>が決算発表を予定しており、人工知能(AI)関連への期待による直近の株価上昇を正当化するか注目される。
取引開始前に百貨店のコールズ<KSS>が決算を発表し、1株利益が予想外の黒字となった。商品在庫が予想を下回り、粗利益率も予想以上で、2月に就任したキングスバリーCEOの業績改善への取り組みが実を結び始めていることを示唆した。株価は大幅高。
シティグループ<C>が傘下のメキシコのリテール銀行バナメックスの売却計画を取り止め、2025年に同部門のIPO実施に切り替える意向を明らかにした。この計画変更により4ー6月期に自社株買いを再開できるようになると説明したが、株価はネガティブな反応を示している。
コールズ<KSS> 20.18(+0.91 +4.70%)
シティグループ<C> 44.49(-1.42 -3.09%)
アップル<AAPL> 170.86(-0.70 -0.41%)
マイクロソフト<MSFT> 312.79(-2.48 -0.79%)
アマゾン<AMZN> 115.88(+0.89 +0.77%)
アルファベットC<GOOG> 121.43(-1.86 -1.51%)
テスラ<TSLA> 181.56(-4.22 -2.27%)
メタ・プラットフォームズ<META> 246.22(-0.52 -0.21%)
AMD<AMD> 106.97(-1.16 -1.07%)
エヌビディア<NVDA> 300.16(-6.73 -2.19%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美