【市場反応】米1-3月期GDPや価格指数改定値が予想外に上方修正、7月までの追加利上げ織り込む、ドル買い
米商務省が発表した1-3月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+1.3%と速報値+1.1%から予想外に上方修正された。同期個人消費改定値は前期比年率+3.8%と、やはり予想外に速報値+3.7%から上方修正され21年4-6月期以降で最大の伸び。また、同期GDP価格指数改定値は前期比+4.2%と、速報値+4.0%から予想外に上方修正され昨年7-9月期以降で最大の伸びとなった。同期GDPコアPCE改定値も前期比+5.0%と、予想外に速報値+4.9%から上方修正され1年ぶり最大た。
米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(5/20)は前週比4000件増の22.9万件と予想を下回り1カ月ぶり低水準となった。前回も22.5万件へ24.2万件から下方修正された。
失業保険継続受給者数(5/13)は179.4万人と前回179.9万人から増加予想に反し、減少。マサチューセッツ州が不正の調整をしたことが影響した。
米4月シカゴ連銀全米活動指数は0.07と、予想外に3カ月ぶりプラスに改善した。
1-3月期のGDPや価格指数が予想外に上方修正されたため米短期金融市場では7月までの25BPの利上げを織り込んだ。ドル買いも強まり、ドル・円は139円20銭の安値から139円83銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0740ドルから1.0714ドルまで下落した。
【経済指標】・米・4月シカゴ連銀全米活動指数:0.07(予想:-0.20、3月:-0.37←-0.19)・米・先週分新規失業保険申請件数:22.9万件(予想:24.5万件、前回:22.5万件←24.2万件)・米・失業保険継続受給者数:179.4万人(予想:180.0万人、前回:179.9万人)・米・1-3月期GDP改定値:前期比年率+1.3%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)・米・1-3月期個人消費改定値:前期比年率+3.8%(予想:+3.7%、速報値:+3.7%)・米・1-3月期GDP価格指数改定値:前期比+4.2%(予想:+4.0%、速報値:+4.0%)・米・1-3月期GDPコアPCE改定値:前期比+5.0%(予想:+4.9%、速報値:+4.9%)
《KY》