NY株式:米国株式市場はまちまち、エヌビディアの強い決算が下支え
ダウ平均は35.27ドル安の32,764.65ドル、ナスダックは213.93ポイント高の12,698.09で取引を終了した。
債務上限交渉が難航し、一部格付け会社が国の格付け引き下げの可能性も示唆したため寄り付き後、下落。交渉に引き続き進展なく、債務不履行懸念の売りも続き、ダウ平均は一段安となった。さらに、1-3月期国内総生産(GDP)改定値や雇用関連指標が予想を上振れ追加利上げが織り込まれたこともさらなる売り圧力となった。一方で、ナスダックは昨日引け後に発表された半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)の強い決算を受けて終日堅調に推移し、まちまちで終了。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、電気通信サービスが下落した。
半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は第1四半期決算で売上高が予想を上回ったほか、第2四半期も人工知能向けプロセッサーの需要が強く見通しが市場予想を大幅に上回り、さらに、アナリストが同社の目標株価を大幅に引き上げたため大きく買われた。同業のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)も連れ高。衣料品ブランドのラルフローレン(RL)は四半期決算で1株利益や売り上げが予想を上回り買われた。衛星テレビ会社のディッシュ・ネットワーク(DISH)は同社のモバイルワイアレスサービスをオンライン小売りのアマゾン(AMZN)ウェブサイト上で販売する計画をウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じ、上昇。
一方で、ディスカウント小売りのダラ―・ツリー(DLTR)は四半期決算で1株利益が予想を下回り、さらに、客足の伸びが鈍く通期の見通しを下方修正したため、大幅下落。同業のダラー・ゼネラル(DG)も連れて下落。クラウドデータプラットフォームのスノーフレーク(SNOW)は第2四半期の見通しが市場予想を下回り大幅安となった。
会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を下回り時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》