概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は小反発、2022年度の成長率が7%以上にあるとの予測
【ブラジル】ボベスパ指数 110054.38 +1.15%
25日のブラジル株式市場は4日ぶりに反発。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1254.84ポイント高(+1.15%)の110054.38で引けた。日中の取引レンジは108,799.60 - 111,114.53となった。
買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。利下げ期待が高まっていることが指数をサポート。5月のIBGEインフレ率(IPCAー15)上昇率(前年同月比)は4.07%となり、前月の4.16%と予想の4.21%を下回った。また、連日の下落で値ごろ感も強い。一方、米債務上限問題をめぐる交渉に進展がみられていないことも引き続き警戒された。
【ロシア】MICEX指数 2649.98 -0.19%
25日のロシア株式市場は4日ぶりに反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比5.01ポイント安(-0.19%)の2649.98ポイントで引けた。日中の取引レンジは2,631.03 - 2,663.51となった。
買いが先行した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢。また、米債務上限問題をめぐる交渉に進展がみられていないことも引き続き圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。企業の好決算や配当期待などが引き続き支援材料となった。
【インド】SENSEX指数 61872.62 +0.16%
25日のインドSENSEX指数は小反発。前日比98.84ポイント高(+0.16%)の61872.62、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同35.75ポイント高(+0.20%)の18321.15で取引を終えた。
マイナス圏で推移した後は終盤プラス圏を回復した。外国人投資家(FII)の買い継続が支援材料。FIIはこの日まで5日連続の買い越しとなった。また、2022年度の成長率が7%以上にあるとの予測も好感された。ほかに、外貨準備高が快適な水準にあるとの準備銀の見解も支援材料となった。
【中国本土】上海総合指数 3201.26 -0.11%
25日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比3.49ポイント安(-0.11%)の3201.26ポイントと3日続落した。
朝高後に売られる流れ。指数は前日に約4カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいたとあって、値ごろ感に着目した買いが先行。ただ新型コロナウイルス感染の流行第2波による経済活動への影響が懸念されるなか、上値は重く、指数はほどなくマイナス圏に沈んでいる。また米国のデフォルト(債務不履行)や金融引き締めの長期化懸念も全体相場の重しとなった。
《NH》