ダウ先物は小幅高 合意に接近とのニュースも、さほどポジティブな反応はない=米国株
米株価指数先物(6月限)(NY時間08:52)
ダウ先物 32843(+37.00 +0.11%)
S&P500 4164.25(+4.50 +0.11%)
ナスダック100先物 14012.25(+35.75 +0.26%)
米株価指数先物市場でダウ先物は小幅高で推移している。先ほど発表のPCEデフレータの数字がインフレの粘着性を示す内容となったことで株式市場は売りの反応を見せている。
米債務上限問題の交渉も大詰めを迎え、2年間の米債務上限引き上げと歳出抑制で、バイデン政権と下院共和党が合意に接近との報道が流れた。エコノミストからは合意は27日遅くか28日に発表される確率が最も高いとの観測も出ている。ただ、最終合意にはまだ至っておらず、歳出制限の規模でもまだ折り合っていないという。
債務上限交渉は今週の市場心理の重荷となっていた。ただ、株式市場は比較的楽観視していた面もあり、ニュースに対して、それほどポジティブな反応は見せていない。
むしろ、FRBの利上げ観測が急浮上していることがダウ平均を圧迫。PCEデフレータはFRBが好んで参照しているインフレ指標だが、今回の数字は市場の追加利上げの観測を裏付ける内容ではある。短期金融市場では6月FOMCでの利上げ確率が据え置きの確率を上回り始めている状況。
一方、IT・ハイテク株は堅調で、ナスダックは続伸して始まりそうだ。前日は決算を受けてエヌビディア<NVDA>が大幅高となっていたが、AIブームが指摘されている。半導体ソリューションを手掛けるマーベル・テクノロジー<MRVL>が前日引け後に決算を発表し、通期のAI関連の売上高が前年比2倍以上になるとの見通しを示したことで、株価は時間外で大幅高となっている。
(NY時間09:02)時間外
マーベル・テクノロジー<MRVL> 58.19(+8.72 +17.63%)
アップル<AAPL> 173.40(+0.41 +0.24%)
マイクロソフト<MSFT> 324.65(-1.27 -0.39%)
アマゾン<AMZN> 116.16(+1.16 +1.01%)
アルファベット<GOOG> 124.70(+0.35 +0.28%)
テスラ<TSLA> 184.85(+0.38 +0.21%)
メタ・プラットフォームズ<META> 254.11(+1.42 +0.56%)
AMD<AMD> 123.03(+2.68 +2.23%)
エヌビディア<NVDA> 380.85(+1.05 +0.28%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美