米財政資金は6月9日までに枯渇 合意は27日遅くか28日の可能性高いとの指摘
米債務上限問題の交渉も大詰めを迎えており、2年間の米債務上限引き上げと歳出抑制で、バイデン政権と下院共和党が合意に接近との報道も流れている。
イエレン米財務長官は早ければ6月1日にも米政府の資金は底をつくと警告している中、米大手金融のエコノミストは、米財務省が6月初旬としている債務上限に関する期限は非常に正確だと言及した。同エコノミストの計算では、6月2日までで債務上限までの余地が300億ドルを若干上回る程度の水準まで達し、6月9日までには完全に枯渇するという。
そのような中、合意は27日遅くか28日に発表される確率が最も高いとし、本格的な合意となる可能性が80%、短期的なつなぎ予算となる可能性が10%、議会が期限内に行動しない可能性が10%と設定している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美