ダウ平均は6日ぶりに反発 IT・ハイテク株が買いを先導=米国株前半
NY株式26日(NY時間12:49)
ダウ平均 33069.66(+305.01 +0.93%)
ナスダック 12969.24(+271.15 +2.14%)
CME日経平均先物 31560(大証終比:+600 +1.90%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は6日ぶりに反発。一時400ドル近くまで上げ幅を拡大する場面も見られた。取引開始前に発表された4月の米PCEデフレータの数字がインフレの粘着性を示す内容となったものの、株式市場は買いが先行して始まった。
ここに来てFRBの追加利上げの観測が急浮上しており、株式市場を圧迫している。本日のPCEデフレータはFRBが好んで参照しているインフレ指標だが、数字は市場の追加利上げ観測を裏付ける内容ではある。短期金融市場では6月FOMCでの利上げ確率が据え置きを上回り始めている状況。63%程度の確率で利上げを見込んでいるようだ。
それでも本日の株式市場は買い戻しが強まっている。IT・ハイテク株が依然として堅調な値動きを続けており、市場全体をサポートしている模様。ナスダックは続伸している。
前日は決算を受けてエヌビディア<NVDA>が大幅高となっていたが、同セクターではAIブームが指摘されている。半導体ソリューションを手掛けるマーベル・テクノロジー<MRVL>が前日引け後に決算を発表し、通期のAI関連の売上高が前年の2倍以上になるとの見通しを示したことで株価が大幅高となっている。
一方、米債務上限問題の交渉も大詰めを迎え、2年間の米債務上限引き上げと歳出抑制で合意に近づいているとの報道が流れている。一部のエコノミストからは、合意は27日遅くか28日に発表される確率が最も高いとの観測も出ていた。ただ、最終合意にはまだ至っておらず、歳出制限の規模でもまだ折り合っていないという。ただ、株式市場はこれまで比較的楽観視していた面もあり、ニュースの割には、それほどポジティブな反応は見せていない印象もある。
明日からの3連休を控えて、今週の下げの巻き戻しが出ている可能性もありそうだ。
マーベル・テクノロジー<MRVL> 63.85(+14.38 +29.07%)
ギャップ<GPS> 8.19(+0.77 +10.31%)
コストコ<COST> 502.92(+16.37 +3.36%)
アップル<AAPL> 175.28(+2.29 +1.32%)
マイクロソフト<MSFT> 331.88(+5.96 +1.83%)
アマゾン<AMZN> 120.93(+5.93 +5.15%)
アルファベットC<GOOG> 125.82(+1.47 +1.18%)
テスラ<TSLA> 195.21(+10.74 +5.82%)
メタ・プラットフォームズ<META> 259.53(+6.84 +2.71%)
AMD<AMD> 125.33(+4.98 +4.14%)
エヌビディア<NVDA> 388.77(+8.97 +2.36%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美