ダウ先物は横ばい ナスダック100は大幅高 エヌビディアが時間外で初の400ドル=米国株
米株価指数先物(6月限)(NY時間08:44)
ダウ先物 33123(-2.00 -0.01%)
S&P500 4237.25(+24.00 +0.57%)
ナスダック100先物 14532.00(+199.50 +1.39%)
米株価指数先物市場でダウ先物は横ばいで推移している一方、ナスダック100は大幅高となっている。先週末に米債務上限問題がバイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で合意した。今後は議会審議に移り、明日31日に採決したい意向。一部には反対の議員もおり、可決できるかどうかはなお未知数だが、債務不履行(デフォルト)は回避できると見られているようだ。
市場からは、「今後の議会での採決はまだ小さなリスクをもはらんでいるが、最大のリスクは政治的圧力によって合意形成が妨げられることだ」と指摘したうえで、「合意が成立し、それが今週中に両院を通過する可能性が非常に高い」と述べた。
市場はもともと楽観視していた面もあったが、実際に合意に達したことにより、若干リスクムードが高まっている。その一方で今回の合意により、市場は本格的にFRBの利上げ動向に関心を集中させており、追加利上げへの期待も高まる中、株式市場は慎重姿勢も垣間見せている。
市場は6月13、14日のFOMCでの利上げ確率を60%程度で見ている。利上げを見込んでいるものの、確信までには至らない状況。7月FOMCまでであれば、1回ないしは2回の利上げの可能性を75%程度で見ている状況。その中で6月、7月の連続利上げの可能性は20%程度。いつもの通りに経済指標次第といった雰囲気で、その意味では今週金曜日の米雇用統計、そして、FOMC結果発表前日13日の米消費者物価指数(CPI)を確認したい意向が強い。
一方、IT・ハイテク株がきょうも時間外で買いが先行しており、ナスダック100は大幅高。特にエヌビディア<NVDA>が買いを先導し、時間外で初の400ドル台に乗せている。チップメーカーとしては初めて時価総額1兆ドルを目指す動きとなっているが、人工知能(AI)関連のリード役として同社株への期待が沸騰している模様。それに絡んで、他のAI関連株にも買いが強まっている。
テスラ<TSLA>が時間外で上昇。マスクCEOが中国の北京を訪問しており、中国の秦外相と会談。マスクCEOは中国とのデカップリングに反対姿勢を示し、中国でのビジネスを拡大する意思があると述べた。
(NY時間08:54) 時間外
アップル<AAPL> 177.65(+2.22 +1.27%)
マイクロソフト<MSFT> 336.59(+3.70 +1.11%)
アマゾン<AMZN> 121.85(+1.74 +1.45%)
アルファベット<GOOG> 127.07(+1.64 +1.31%)
テスラ<TSLA> 200.61(+7.44 +3.85%)
メタ・プラットフォームズ<META> 267.15(+5.11 +1.95%)
AMD<AMD> 130.79(+3.76 +2.96%)
エヌビディア<NVDA> 406.14(+16.68 +4.28%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美