株価指数先物【引け後コメント】 3万1000円割れでの押し目買い意欲は強い、ボリンジャーの+1σと+2σに沿ったトレンド継続

市況
2023年6月1日 18時15分

大阪6月限

日経225先物 31150 +300 (+0.97%)

TOPIX先物 2149.5 +23.5 (+1.10%)

日経225先物(6月限)は、前日比300円高の3万1150円で取引を終了。寄り付きは3万810円と、シカゴ日経平均先物(3万780円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。寄り付き直後に付けた3万800円を安値に買い戻しが強まり、前場中盤にかけて一時3万1200円まで買われた。買い一巡後は戻り待ちの売りに押されて上げ幅を縮め、前場終盤には3万870円まで軟化した。しかし、ランチタイムで3万1000円を回復すると、後場は終盤にかけて3万1160円まで買い戻された。

日経225先物は、前日の大幅下落による需給面での影響を警戒する向きもあったが、寄り付きをほぼ安値に買い戻しが強まった。ランチタイムには米債務上限法案を下院が可決したと伝わり、上院での可決はほぼ確実視されていることから、デフォルト(債務不履行)回避の公算が高まったことも支援材料になったようだ。円相場が1ドル=139円90銭辺りまで円安に振れたことも、リバランスに向かわせた。

前日の下落分を埋めるまでのリバウンドにはならなかったが、ボリンジャーバンドの+1σを上回ったことで、切り上がる+1σと+2σに沿ったトレンドは継続。3万1000円割れからの押し目買い意欲の強さも確認された格好となった。+1σが3万1010円まで切り上がってきたことで、節目の3万1000円が支持線として意識されてきそうだ。なお、6月半ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)通過までは手掛けづらくなりそうだが、目先は3万1000円近辺での底固めから、3万2000円に接近してきた+2σをターゲットとしたロング対応となりそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.49倍だった。14.50倍を挟んだ直近の高値水準で推移を継続している。本日は銀行株や商社株に買い戻しの動きが目立ったものの、NT倍率の低下は限られており、引き続きハイテク主導による日経平均型優位のなか、NTロングでのスプレッド狙いとなろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1190枚、BNPパリバが1070枚、ソジェンが1000枚程度の売り越しであり、裁定買い(現物買い・先物売り)に絡んだ動きのほか、6月SQに向けた限月交代に伴うリバランスが入っているとみられる。一方で、野村が1970枚、ゴールドマンが1600枚、大和が1170枚、HSBCが1030枚程度の買い越しだった。野村についてはレバETFなどのショートヘッジに伴う調整買いと推測される。

TOPIX先物はバークレイズが2890枚、ゴールドマンが2620枚、ABNアムロが1620枚、JPモルガンが1150枚程度の売り越しに対して、SMBC日興が3770枚、ソジェンが1230枚、BofAが1210枚、三菱UFJが1200枚程度の買い越しだった。ゴールドマン、SMBC日興については、限月交代に伴うリバランスとみられる。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.