2日の株式相場見通し=続伸か、米雇用統計控え不安定な値動きも
2日の東京株式市場は主力株をはじめ買い優勢の展開となり、日経平均株価は続伸しそうだ。前日の欧州株市場ではドイツやフランス、英国など主要国の株価指数が総じて上昇したほか、米国株市場ではNYダウが3日ぶりに反発し3万3000ドル台を回復したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も切り返し1万3000台に乗せた。米債務上限停止法案が米下院で可決されたことで、政府の債務不履行への警戒感が和らいだほか、5月のISM製造業景況感指数が低調な内容だったことからFRBによる過度な金融引き締めへの懸念が後退した。これを受けて東京市場でもリスクを取る動きが優勢となる可能性が高い。ただ、外国為替市場で円高に振れていることは輸出セクター中心にマイナス要因として働く。また、日本時間今晩に発表が予定される5月の米雇用統計を前に、この結果を見極めたいとの思惑が買い手控えにつながり上値も重そうだ。取引時間中は米株価指数先物の動向次第で、日経平均は不安定な値動きとなるケースも考えられる。
1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比153ドル30セント高の3万3061ドル57セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同165.697ポイント高の1万3100.982だった。
日程面では、きょうは5月のマネタリーベース、5月の財政資金対民間収支など。海外では、5月の米雇用統計にマーケットの注目度が高い。なお、シンガポール市場とインドネシア市場は休場となる。