注目銘柄ダイジェスト(前場):メンバーズ、キーパー技研、サーキュなど

市況
2023年6月2日 11時42分

キーパー技研<6036>:4985円(-365円)

大幅続落で下落率トップ。前日にキーパーラボ運営事業の5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比7.5%増となり、成長率は4カ月ぶりの1ケタ台に伸び悩んでいる。平均単価が11.5%上昇した一方、来店台数が同3.5%減少した。来店台数のマイナスも1月以来となる。週末ごとの天候不良などもあって、中部での来店台数が減少したようだ。

松屋<8237>:1125円(+40円)

大幅続伸。前日に5月の月次動向を発表している。銀座店の売上は前年同月比42.7%増、4月の同44.8%増に続く高い伸びになっており、他社との比較でも増収率は高水準となる格好に。また、2019年比でも16.7%増と大幅なプラス成長になっている。天候要因は中立であったとみられるが、コロナの感染症分類が5類へ引き下げられたことなどで、同社を含め百貨店各社の売上増加傾向は継続する状況に。

ニーズウェル<3992>:687円(+39円)

大幅反発。業種別AIソリューション「Work AI サービス」が港湾施設に採用されたと発表している。「Work AI サービス」は、AIやRPAなどのノウハウを活用し、企業のDXを支援するために開発する同社の業種別AIソリューションの総称となる。業績インパクトは不明ながら、今回の成果を元にした今後の受注拡大なども期待できるといった見方が強まっているようだ。

メンバーズ<2130>:1524円(+115円)

大幅反発。社長公募制度により、Web3領域の戦略立案・実行計画段階から推進支援までを行う社内カンパニー「Web3カンパニー」を設立し、営業を開始したと発表している。Web3領域における新規サービスの開発、Web3領域のプロフェッショナルスキルを保有するデジタルクリエイターによる顧客伴走型のサービス提供、デジタルクリエイターの継続的な育成などを行っていく。業容拡大への寄与を期待する動きが先行のようだ。

伊藤園<2593>:4265円(+40円)

続伸。前日に23年4月期の決算を発表、営業利益は196億円で前期比4.2%増となり、従来計画200億円に沿った着地となっている。一方、24年4月期は210億円で同7.2%増の見通しで、年間配当金も42円で前期比2円の増配計画に。米国事業における収益の改善を想定しているもよう。市場コンセンサスをやや上回る収益見通しとなっており、安値圏にある株価の見直し材料につながる形へ。

サーキュ<7379>:865円(+76円)

大幅に3日続伸。経済産業省のYouTubeチャンネル「metichannel」で東北経産局「令和4年度外部人材活用促進事業」の事例の1つとして、サーキュレーションのプロシェアリングの活用事例が紹介されている。宮城県仙台市に拠点を置く丸山運送が、システムフローも含めた社内業務フローの改善に取り組む際、プロシェアリングを通してプロ人材を活用した事例。プロシェアリングは、複数企業で活躍する外部のプロ人材の支援を受けるサービス。

リプロセル<4978>:292円(+12円)

大幅に3日続伸。AIを活用した個別化医療プラットフォーム「Pharmacology-AI」を用いた新規ビジネスを開始すると発表している。Pharmacology-AIは、個別化医療や医薬品開発に関するビッグデータの分析を簡素化・高速化する機械学習プラットフォームで、薬物反応や臨床結果に影響を与える個人差を特定するのに役立つという。製薬会社は、新薬の効果が期待できる患者層を医薬品開発の初期段階で特定することができるとしている。

ANYCOLOR<5032>:6230円(+170円)

大幅に反発。東証から承認を受け、8日にグロース市場からプライム市場へ上場区分を変更すると発表している。ANYCOLORは「VTuberグループの運営を主軸としたエンターテイメント領域での挑戦を続ける」とコメントしている。同社株は7月の最終営業日に東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄となるため、指数に連動した運用を目指すパッシブファンドなどの需要が期待できるとの見方から買われているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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