米雇用統計の隔たりはデータ収集方法が一因との指摘も

市況
2023年6月3日 1時02分

この日発表の5月の米雇用統計はまちまちの内容となった。非農業部門雇用者数(NFP)は33.9万人増と予想を上回り、労働市場の力強さを示したが、失業率が前回の3.4%から3.7%に急上昇している。一方、労働参加率は62.6%で前回と変わらない。

動向が分かれた要因の1つに労働市場の強さを2つの異なる調査で測っていることにあるのではとの指摘が聞かれる。失業率は各家庭へのアンケートを基にした家計調査だが、NFPは企業へのアンケートを基にした産業調査となっている。強弱が分かれるのは珍しいことではないが、今回は隔たりは大き過ぎることから、原因を精査する必要があるという。

*米雇用統計(5月)21:30

非農業部門雇用者数

結果 33.9万人

予想 19.0万人 前回 29.4万人(25.3万人から修正)

失業率

結果 3.7%

予想 3.5% 前回 3.4%

平均時給

結果 0.3%

予想 0.4% 前回 0.4%(0.5%から修正)(前月比)

結果 4.3%

予想 4.5% 前回 4.4%(前年比)

民間部門雇用者数

結果 28.3万人

予想 16.5万人 前回 25.3万人(23.0万人から修正)

製造業雇用者数

結果 -0.2万人

予想 0.5万人 前回 1.0万人(1.1万人から修正)

週平均労働時間

結果 34.3

予想 34.4 前回 34.4

労働参加率

結果 62.6%

予想 62.6% 前回 62.6%

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.