6日の株式相場見通し=弱含み推移、欧米株安受け利食い売り優勢に
6日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売り買いが交錯する地合いとなり、日経平均株価は前日終値近辺でやや弱含みで推移しそうだ。前日の欧州株市場は主要国の株価指数が総じて安かったほか、米国株市場でも目先利益確定の売りが優勢となった。NYダウは前週末に700ドルあまりの急伸をみせていたこともあり、この日はポジション調整の売りが顕在化した。発表された5月のISM非製造業景況感指数は市場コンセンサスを下回り、5カ月ぶりの低水準となった。これを受けて次回FOMCでの利上げ見送りの可能性が高まったとの見方が広がり、朝方はハイテク株などを中心に買いが先行する場面もあったが、その後は売り圧力が強まり下げに転じている。また、アップル<AAPL>が開催した年次開発者会議に市場の注目度が高かったが、同会議が始まる前は同社株は期待先行で買われたものの、その後は利食い急ぎの動きが出て下落、全体相場の見送りムードを助長した。東京市場では、前日に日経平均株価が700円近い上昇で今年最大の上げ幅をみせたが、きょうは、欧米株が総じて軟調だったことを受けその反動が出やすい。外国為替市場でドル安・円高に振れていることも輸出セクター中心に買い手控え要因となる。一方、下値では押し目買いニーズが強いことで、下げ幅は限定的となる可能性が高そうだ。
5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比199ドル90セント安の3万3562ドル86セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同11.337ポイント安の1万3229.429だった。
日程面では、きょうは4月の家計調査、4月の毎月勤労統計、輸入車販売、5月の車名別新車販売など。海外では豪中銀の政策金利が発表、4月のユーロ圏小売売上高、4月の独製造業新規受注など。