株価指数先物【寄り前コメント】 3万2500円回復でショートは入りやすいが、押し目買い意欲の強さは意識されやすい

市況
2023年6月6日 8時04分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 32120 -120 (-0.37%)

TOPIX先物 2211.0 -12.0 (-0.53%)

シカゴ日経平均先物 32100 -140

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

5日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。デフォルト回避や6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ停止観測から前週末に大幅に上昇した反動で、利益確定の売りが優勢だった。また、5月のISM非製造業景況感指数が、前月から悪化したことも重荷となった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、メディア、公益事業が上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、半導体・同製造装置、銀行が下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比140円安の3万2100円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比90円高の3万2330円で始まり、米国市場の取引開始前には一時3万2570円まで買われた。しかし、米国市場の取引開始後に軟化し、3万2060円まで売られた。売り一巡後は3万2320円とプラスに転じる場面も見られたが、終盤にかけては利益確定が優勢となり、3万2120円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、利食い優勢の展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時3万2570円まで買われ、ボリンジャーバンドの+2σを上回ったことで、いったんは利食いが入りやすい水準だろう。また、米国市場では、開発者会議「WWDC」への期待から最高値を更新したアップル<AAPL>が、新製品であるヘッドマウントディスプレーが発表されると売りが優勢となり下落に転じた。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷となりそうだ。

日経225先物は利食い優勢ながら、ボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジでの推移を継続。節目の3万2000円近辺での押し目買い意欲の強さは意識されやすく、オプション権利行使価格の3万2000円から、+2σが位置する権利行使価格の3万2375円とのレンジを想定。特に節目の3万2500円を回復した後に下落に転じたこともあり、短期的にはショートが入りやすいと考えられる。しかし、下値の堅さがみられるようだと、早い段階でショートカバーに向かわせそうだ。利食いを想定しつつもボリンジャーバンドの+2σを上回ってくる局面では、3万3400円水準まで切り上がってきた+3σとのレンジに移行する展開も考えられる。

週末に6月の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えて、前日の商いは概ね9月限への限月交代に伴うロールオーバーが中心だった。本日もロールオーバーが中心となるなか、ダブルインバースなどのヘッジ対応に伴う商いが変動要因になろう。

VIX指数は14.73と小幅に上昇した。短期VIXは10.57に低下しており、リスク選好に向かいやすい。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.50倍に上昇した。朝方に14.38倍まで低下したものの、同水準に位置するボリンジャーバンドの+1σから切り返す格好となった。NT倍率は昨年8月高値の14.58倍が目先的なターゲットとなる。これをクリアしてくると、21年2月高値の15.68倍が意識されてくるため、NTロングで対応したいところだ。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.