シグネットが決算受け大幅安 ガイダンスを嫌気 母の日が予想よりも軟調=米国株個別
宝飾品販売のシグネット・ジュエラーズ<SIG>が大幅安。同社はケイ・ジュエラーズとゼールズを所有。取引開始前に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、既存店売上高は減収となったものの、1株利益、売上高は予想を上回った。ただ、ガイダンスが嫌気されている模様で、通期の1株利益および売上高を大きく下方修正した。母の日が予想よりも軟調だった。
アナリストによると、今回のガイダンスの下方修正は予想以上に大きかったという。同アナリストは通期の1株利益の見通しを10.28ドルとしているが、同社ガイダンスは自身の弱気な予想さえ下回ったと述べている。
また、第1四半期の1株利益の1.78ドルは、受取利息0.26ドルと低い税率に助けられたものであり、営業利益主導ではないとも述べた。さらに、第2四半期および母の日にかけてのトレンドは懸念していた通りの減速だったとも指摘している。
(2-4月・第1四半期)
・既存店売上高:-13.9%
北米:-14.2%
海外:-8.5%
・1株利益(調整後):1.78ドル(予想:1.45ドル)
・売上高:16.7億ドル(予想:16.5億ドル)
・営業利益(調整後):1.06億ドル(予想:1.02億ドル)
(5-7月・第2四半期見通し)
・売上高:15.3~15.8億ドル
・営業利益(調整後):0.85~1.00億ドル(予想:1.64億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):9.49~10.09ドル(従来:11.07~11.59ドル)(予想:11.27ドル)
・売上高:71~73億ドル(従来:76.7~78.4億ドル)(予想:77.2億ドル)
【企業概要】
主に米国・英国・カナダの子会社を通じて、ダイヤモンドをはじめとする宝飾品・腕時計・その他装飾品を小売販売。実店舗およびインターネットを通じて、顧客に商品やブランドについての情報を提供する。
(NY時間10:26)
シグネット<SIG> 62.36(-7.16 -10.30%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美