話題株ピックアップ【昼刊】:EDP、トレファク、アドテスト

注目
2023年6月9日 11時38分

■イーディーピー <7794>  2,294円  +122 円 (+5.6%)  11:30現在

イーディーピー<7794>が大幅反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「トヨタ自動車とデンソーが出資する車載半導体研究のミライズテクノロジーズは精密部品メーカーのオーブレー(東京・足立)と、電力損失が少ないダイヤモンド製パワー半導体の共同研究を始めた」と報じられており、宝飾品や基板向けに人工ダイヤの原料の単結晶を製造販売する同社が関連銘柄として注目を集めているようだ。パワー半導体は電気自動車(EV)向けなどに需要が拡大しており、電力変換を担うインバーターにダイヤモンド製を搭載すれば、航続距離を伸ばせるなどのメリットがあり、20年代後半から30年代の実用化が見込まれているという。報道を受けてトヨタ自動車<7203>、デンソー<6902>が堅調。このほか、人工ダイヤ製造の住石ホールディングス<1514>なども高い。

■NSD <9759>  2,793円  +84 円 (+3.1%)  11:30現在

NSD<9759>が反発した。8日の取引終了後、5月単月の月次売上高速報を発表した。同月の連結売上高は前年同月比27.6%増の75億9500万円だった。堅調な業況を評価した買いが入ったようだ。同社は金融機関向けのシステム開発を手掛けている。4~5月の累計の連結売上高は同25.4%増の153億5700万円だった。

■トレファク <3093>  1,653円  +44 円 (+2.7%)  11:30現在

トレジャー・ファクトリー<3093>が4日ぶりに反発している。8日の取引終了後に発表した5月度の月次単体売上概況で、既存店売上高が前年同月比7.6%増と21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年よりも休日が1日少なかったものの、気温が高く推移したことで夏物衣料の販売が伸長したほか、引き続き外国人観光客向けの販売が伸びブランド品が好調に推移した。また、生活家電、ホビー用品なども堅調だった。なお、全店売上高は同16.2%増だった。

■ライフネット生命保険 <7157>  1,007円  +8 円 (+0.8%)  11:30現在

ライフネット生命保険<7157>が反発している。8日の取引終了後、新しい金融サービスアプリ「Habitto」を準備中のHabitto(東京都渋谷区)と募集代理店委託契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。Habittoは若い世代の経済的な自由の獲得をサポートすることを目指し、モバイルでのアクセス、顧客のためのアドバイス、シンプルで厳選した商品を提供する金融サービスアプリ「Habitto」を準備中。両社は今秋をメドに、「Habitto」を通じた生命保険の提供の準備を進めるとしている。

■アドバンテスト <6857>  17,465円  +115 円 (+0.7%)  11:30現在

アドバンテスト<6857>は売り買い交錯。ここ1万7000~1万8000円のゾーンを中心としたもみ合いが続いており、時価近辺は強弱観が対立している。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も切り返しに転じている。生成AI関連の象徴株としてマーケットの関心が高いエヌビディア<NVDA>も2.8%高と5日ぶりに反発している。東京株式市場で同社株は生成AI関連の特需で潤う半導体製造装置関連の最右翼として位置付けられており、きょうは前日の米株市場の地合いを引き継いでやや買いが優勢となっている。

■積水ハウス <1928>  2,749.5円  -40.5 円 (-1.5%)  11:30現在

積水ハウス<1928>が3日続落した。8日の取引終了後、24年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比27.1%減の419億3400万円となった。通期計画に対する進捗率は約22%にとどまり、業況に対して物足りなさを感じた投資家による売りが出たようだ。売上高は同4.8%減の7082億8000万円だった。国際事業ではオーストラリアにおいて、分譲マンションの引き渡しの端境期となった。国内では戸建住宅や賃貸・事業用建物などの事業において、資材価格の高騰の影響を受けた。一方、賃貸住宅管理事業やリフォーム事業は増収増益となり、業績を下支えした。

■メディアス <3154>  927円  +146 円 (+18.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

メディアスホールディングス<3154>が急反発して一時ストップ高の931円に買われ、年初来高値を更新している。8日の取引終了後、23年6月期の連結業績予想について、売上高を2300億円から2325億円(前期比4.9%増)へ、営業利益を13億円から20億円(同11.8%減)へ、純利益を11億円から15億円(同19.7%減)へ上方修正し、あわせて18円としていた期末一括配当予想を22円(前期19円)に引き上げると発表したことが好感されている。医療機器販売事業において、半導体不足に伴い納期が遅延傾向であった備品案件の傾向が徐々に解消されつつあることに加えて、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数の減少に伴う症例数の回復や新規症例の獲得が想定よりも進展したことが寄与する。

■室町ケミカル <4885>  890円  +130 円 (+17.1%)  11:30現在

室町ケミカル<4885>が急反騰し年初来高値を更新している。午前11時ごろ、「バイオディーゼル燃料の精製方法」に関する特許を取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同特許は、菜種油や廃食用油などをメチルエステル化して製造されるバイオディーゼル燃料の不純物を緻密な分離膜により除去して品質を改善する精製方法に関するもの。同社のほか、水光技研(福岡県春日市)、健製作所(福岡県筑前町)、RITA(東京都新宿区)との共同特許で、開発したバイオディーゼル燃料精製装置は22年9月から販売を開始しており、今後も拡販を進めるとしている。

■アルトナー <2163>  1,685円  +162 円 (+10.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

アルトナー<2163>が急伸。機械・電子機器設計やソフトウェア開発など技術者派遣の古参で、業績は15年1月期以降一貫して増収増益路線をひた走り、成長性の高さを際立たせている。8日取引終了後に発表した24年1月期第1四半期(23年2~4月)決算は売上高が前年同期比12%増の24億9300万円、営業利益が同26%増の4億7700万円といずれも好調で、これを好感する形で買いを呼び込んでいる。営業利益について対通期進捗率が36%に達しており、通期予想上振れの可能性も意識されやすい。株価は3月中旬にマドを開けて上放れたが、それ以降も5日移動平均線をサポートラインに一貫して下値を切り上げており、継続的な実需買いが流入していることを示唆している。

■ピアズ <7066>  1,593円  +112 円 (+7.6%)  11:30現在

ピアズ<7066>が反発している。8日の取引終了後、Shinwa Wise Holdings<2437>100%子会社のEdoverse(東京都中央区)と、Vチューバーを活用したメタバース空間集客などに関して業務提携契約を締結したと発表したことが好感されている。今回の提携は、ピアズの持つ企画力とVチューバープロデュース力を活用し、メタバース空間を作り上げるための支援を行うのが狙い。江戸をモチーフとしたメタバース空間(Edoverse)への集客支援や企画コンサルティング、デジタルツイン(現実の人、場所などのデジタル複製)のマーケティング×コンテンツ企画運営の事例作りなどを行うとしており、具体的にはEdoverseへの集客を目的としたVチューバーオーディション、Vチューバーの配信プロデュース、Edoverse内でのライブの実現、NFTを活用したアイテム物販などを共同で行うとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■アミタホールディングス <2195>  853円  +57 円 (+7.2%)  11:30現在

アミタホールディングス<2195>が急反発している。午前10時ごろ、環境省が実施する「令和5年度脱炭素社会実現のための都市間連携事業委託業務」に、子会社アミタが北九州市などと応募した、インドネシアとマレーシアにおけるプロジェクトが採択されたと発表したことが好感されている。同事業は、日本の自治体が脱炭素社会形成に関する技術、経験、ノウハウなどを活用し、新興国の自治体の脱炭素化を後押しするのが狙い。インドネシアでは、アミタHDが今年5月に締結したインドセメント・トゥンガル・プラカルサとの基本合意を基盤に、産業廃棄物のセメント原燃料化の事業化検討などに取り組み、セメント産業全体におけるCO2排出量の削減及び循環型経済の促進を目指すという。一方、マレーシアでは17年以降、アミタが同国で展開する産業廃棄物の100%リサイクル事業の知見を生かし、同国内における脱炭素モデルエリアの構築を推進するとしている。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■ハイブリッド <4260>  728円  +34 円 (+4.9%)  11:30現在

ハイブリッドテクノロジーズ<4260>が急反発している。8日の取引終了後、スタートアップの事業成長を目的に出資とリソースの提供を行う同社のプロジェクトの支援先に、ORIGRESS PARKS(東京都品川区)を選定したと発表した。同社は日本最大級のエンタメ定額制遊び放題サービス「レジャパス!」や、インバウンド向け周遊パス「NIPPON PASS」を運営するとあって、今後の事業へのポジティブな影響への思惑が広がった。「レジャパス!」は、遊園地やテーマパークなど全国100以上のさまざまなジャンルの有料施設やイベントを、月額1980円から利用し放題のサービス。更なるサービス機能の拡大に向け、ORIGRESS PARKSにはスピーディーにプロダクトの開発ができるエンジニアチームの構築が求められていた。

■ELEMENTS <5246>  829円  +33 円 (+4.2%)  11:30現在

ELEMENTS<5246>が大幅続伸となっている。同社は8日、Luup(東京都千代田区)が展開する電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」アプリ登録時の本人確認に、グループのLiquidが手掛ける「LIQUID eKYC」が導入されたと発表。これが株価を刺激しているようだ。LIQUID eKYCは、ネット上での契約やアカウント登録、口座開設時などに必要な身元確認をオンライン完結で行うサービス。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の撮影、またはICチップの読み取りを行い、自撮りの顔写真との照合を行う方式や、公的個人認証を活用した方式を提供している。

■エキサイト <5571>  1,151円  +45 円 (+4.1%)  11:30現在

エキサイトホールディングス<5571>が急反発している。8日の取引終了後、IT業界に特化したM&A関連事業を展開するM&A BASE(東京都中央区)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好感されている。子会社化により、M&Aアドバイザリー・仲介市場に新規参入するとともに、事業ポートフォリオの強化を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、24年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■3DM <7777>  181円  +7 円 (+4.0%)  11:30現在

スリー・ディー・マトリックス<7777>が高い。8日の取引終了後、自己組織化ペプチド技術を用いた吸収性局所止血材「ピュアスタット」について、群馬大学医学部付属病院で炎症性腸疾患領域での効果確認のための医師主導特定臨床研究が始まったと発表した。開発活動の進展と実用化による業績への押し上げ効果を期待した買いが集まったようだ。同止血剤の潰瘍治癒効果の検証を進め、将来の適応拡大の足掛かりを構築したい考え。同社は米国で、直腸の粘膜炎などの治癒に対する製造販売承認を取得しているが、今後、日本及び欧州において、複数の医師主導特定臨床研究を行い、早期のPOC(プルーフ・オブ・コンセプト)取得を目指す。POC取得後、本格的な開発を開始する計画としている。

●ストップ高銘柄

Gセキュリ <4417>  6,590円  +1,000 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -0.1 円 (-9.1%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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