話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルトナー、Bガレージ、イムラ

注目
2023年6月9日 15時19分

■アルトナー <2163>  1,652円  +129 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

アルトナー<2163>が急伸。機械・電子機器設計やソフトウェア開発など技術者派遣の古参で、業績は15年1月期以降一貫して増収増益路線をひた走り、成長性の高さを際立たせている。8日取引終了後に発表した24年1月期第1四半期(23年2~4月)決算は売上高が前年同期比12%増の24億9300万円、営業利益が同26%増の4億7700万円といずれも好調で、これを好感する形で買いを呼び込んだ。営業利益について対通期進捗率が36%に達しており、通期予想上振れの可能性も意識されやすい。株価は3月中旬にマドを開けて上放れたが、それ以降も5日移動平均線をサポートラインに一貫して下値を切り上げており、継続的な実需買いが流入していることを示唆している。

■ビューティガレージ <3180>  3,905円  +275 円 (+7.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

ビューティガレージ<3180>が大幅反発。8日の取引終了後に発表した24年4月期の連結業績予想で、売上高301億5800万円(前期比14.1%増)、営業利益15億6100万円(同15.0%増)、純利益9億4300万円(同9.0%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想で前期比4円増の24円を予定していることが好感された。ECサイトのUI/UXの進化・改善を進めるとともに、引き続き商品ラインアップの拡充やコンテンツの強化を図る見通し。また、開業支援・経営支援サービスメニューを拡充するなどソリューション事業の成長を加速させることで、連続営業最高益更新を狙う。なお、23年4月期決算は、売上高264億2900万円(前の期比12.9%増)、営業利益13億5700万円(同12.9%増)、純利益8億6500万円(同21.8%増)だった。

■イムラ <3955>  1,218円  +82 円 (+7.2%)  本日終値

イムラ<3955>が急伸し、年初来高値を更新した。岸田文雄首相が13日夕に記者会見すると報じられた。前日まで、政府関係者の情報などをベースに、会見を開く方向で調整していると伝わっていたが、この日の報道は、首相官邸からの情報をもとにしたものとなっている。少子化対策について説明するためとしているが、株式市場では、衆院の解散・総選挙に踏み切るのではとの思惑を広める格好となり、選挙用の封筒などを手掛ける同社株に短期資金が向かったようだ。選挙システム機材を手掛けるムサシ<7521>も高い。

■ELEMENTS <5246>  838円  +42 円 (+5.3%)  本日終値

ELEMENTS<5246>が大幅続伸。同社は8日、Luup(東京都千代田区)が展開する電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」アプリ登録時の本人確認に、グループのLiquidが手掛ける「LIQUID eKYC」が導入されたと発表。LIQUID eKYCは、ネット上での契約やアカウント登録、口座開設時などに必要な身元確認をオンライン完結で行うサービス。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の撮影、またはICチップの読み取りを行い、自撮りの顔写真との照合を行う方式や、公的個人認証を活用した方式を提供している。

■コーセーアールイー <3246>  788円  +37 円 (+4.9%)  本日終値

コーセーアールイー<3246>は反発。同社は8日取引終了後、24年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比3.5倍の2億2300万円となったことが好感されたようだ。売上高は同52.0%増の20億5800万円で着地。ファミリーマンションが順調に契約高を積み上げたほか、資産運用型マンションの販売も堅調だった。なお、通期業績予想については売上高107億8000万円(前期比2.0%減)、営業利益15億円(同8.0%減)とする従来見通しを据え置いている。

■みらいワークス <6563>  1,021円  +47 円 (+4.8%)  本日終値

みらいワークス<6563>が大幅続伸。午後1時ごろ、青森県青森市における「青森市地域企業成長加速化支援業務」の受託企業に選定されたと発表しており、好材料視された。同事業は、地域経済の活性化を目指す中小企業や新事業展開を検討する企業、または成長意欲の高い個人事業主などを対象に、集中的に企業価値を高めるアクセラレータープログラムを実施し、新たな事業の創造や事業の成長を加速することなどを目的としたもの。今回受託企業に選定されたことにより同社は、青森市と「青森アクセラレータープログラム2023」を共同運営し、新しい事業の創造や起業を志す事業者を支援するとしている。

■3DM <7777>  180円  +6 円 (+3.5%)  本日終値

スリー・ディー・マトリックス<7777>が高い。8日の取引終了後、自己組織化ペプチド技術を用いた吸収性局所止血材「ピュアスタット」について、群馬大学医学部付属病院で炎症性腸疾患領域での効果確認のための医師主導特定臨床研究が始まったと発表した。開発活動の進展と実用化による業績への押し上げ効果を期待した買いが集まったようだ。同止血剤の潰瘍治癒効果の検証を進め、将来の適応拡大の足掛かりを構築したい考え。同社は米国で、直腸の粘膜炎などの治癒に対する製造販売承認を取得しているが、今後、日本及び欧州において、複数の医師主導特定臨床研究を行い、早期のPOC(プルーフ・オブ・コンセプト)取得を目指す。POC取得後、本格的な開発を開始する計画としている。

■ビューティ花壇 <3041>  1,243円  +40 円 (+3.3%)  本日終値

ビューティ花壇<3041>が反発。東京証券取引所が8日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする信用取引の臨時措置を9日売買分から解除すると発表した。また、日本証券金融も9日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われたようだ。

■レアジョブ <6096>  1,007円  +28 円 (+2.9%)  本日終値

レアジョブ<6096>が大幅高で4ケタ大台に復帰。同社は圧倒的人員数のフィリピン人講師を確保し、オンライン英会話で業界トップシェアを有する。また、保育事業にも展開し、少子化対策関連の一角としても注目を集めている。24年3月期は営業利益が前期比2.6倍の6億円と急回復を見込むが、好業績を背景に株主還元にも積極姿勢を示している。8日取引終了後に発行済み株式数の3.23%に相当する30万6400株、金額ベースで3億円を上限とする自社株買いを発表、これをポジティブ視する買いを呼び込んだ。自社株買いは今朝の東証の自己株式立会外買付取引で実施する。

■アミタホールディングス <2195>  818円  +22 円 (+2.8%)  本日終値

アミタホールディングス<2195>が急反発。午前10時ごろ、環境省が実施する「令和5年度脱炭素社会実現のための都市間連携事業委託業務」に、子会社アミタが北九州市などと応募した、インドネシアとマレーシアにおけるプロジェクトが採択されたと発表したことが好感された。同事業は、日本の自治体が脱炭素社会形成に関する技術、経験、ノウハウなどを活用し、新興国の自治体の脱炭素化を後押しするのが狙い。インドネシアでは、アミタHDが今年5月に締結したインドセメント・トゥンガル・プラカルサとの基本合意を基盤に、産業廃棄物のセメント原燃料化の事業化検討などに取り組み、セメント産業全体におけるCO2排出量の削減及び循環型経済の促進を目指すという。一方、マレーシアでは17年以降、アミタが同国で展開する産業廃棄物の100%リサイクル事業の知見を生かし、同国内における脱炭素モデルエリアの構築を推進するとしている。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

アクリート <4395>  2,270円  +400 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値

TDSE <7046>  3,115円  +502 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

BeeX <4270>  3,195円  +500 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値

Gセキュリ <4417>  6,590円  +1,000 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値

インタートレード <3747>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

以上、5銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -0.1 円 (-9.1%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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