アップルは小幅高に留まる アナリストの強気の評価は意外にも過去2年以上に渡って最も少ない状態=米国株個別
きょうはIT・ハイテク株は買いが先行しているものの、アップル<AAPL>は小幅高に留まっている。最高値を更新し堅調な推移を続けているが、アイフォーンの需要の冷え込みとサービス事業の成長鈍化に対する懸念も一方で根強い。米最大の企業である同社への強気のアナリスト評価は意外にも過去2年以上に渡って最も少ない状態。
きょうもアナリストによる投資判断の「中立」への引き下げが伝わっていた。ただ、目標株価は従来の180ドルから190ドルに引き上げられている。アイフォーンとマックの需要は年後半に圧迫される可能性があり、サービス部門(アプリストア、アップルミュージック、アップルTVなどの定額制製品を含む)の成長も鈍化しているという。
株価は予想ベースの株価収益率(PER)で29倍で推移しており、ここ10年で最も高く、50%のプレミアムで取引されているという。今後6-12カ月間、アイフォーン、PC、アプリストアのファンダメンタルズが軟調に推移することを考慮すると、特に同社株が魅力的なリスク・リワードを提供するとは思えないと指摘している。
(NY時間09:40)
アップル<AAPL> 183.82(+0.03 +0.02%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美