オラクルが決算受け最高値更新 クラウド事業が好調 見通しは若干野心的との指摘も=米国株個別

材料
2023年6月13日 22時54分

オラクル<ORCL>が最高値を更新。前日引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、売上高、1株利益とも予想を上回った。同社は人工知能(AI)に関連した需要の高まりから、クラウド事業が恩恵を受けていることを示した。

同社は声明で「戦略的な2つのクラウド事業が拡大している」と述べたほか、第4四半期は買収したサーナーが売上高に15億ドル貢献したとも述べた。

同社のカッツCEOは声明で「売上高の伸びはクラウドアプリケーションとインフラストラクチャー事業がけん引した。インフラ事業の成長は加速している」と説明。さらに決算発表後の会見では、「今年度はクラウドの売上高が少なくとも昨年度と同程度の伸びになる」と述べたほか、6-8月期(第1四半期)については、クラウド事業の伸びが29-31%、全体の売上高は8-10%増を見込んでいるとしている。予想は8%増。1株利益は1.12-1.16ドルを見込んだ。予想は1.15ドル。

今回の決算を受けてアナリストからの投資判断や目標株価の引き上げなどが相次いでいる。ただ、一部のアナリストからは「見通しについては来期もOCIが高成長を維持することを期待するとしても、少し野心的かもしれない」との指摘も出ていた。OIC(オラクル・クラウド・インフラストラクチャー)は同社が提供するパブリック・クラウドサービス。

(3-5月・第4四半期)

・1株利益(調整後):1.67ドル(予想:1.58ドル)

・売上高:138.4億ドル(予想:137.2億ドル)

クラウドサービス・ライセンス:93.7億ドル(予想:91億ドル)

クラウドおよびオンプレミスのライセンス:21.5億ドル(予想:23.3億ドル)

ハードウエア:8.50億ドル(予想:8.41億ドル)

サービス:14.7億ドル(予想:14.5億ドル)

・営業利益(調整後):61.6億ドル(予想:61.2億ドル)

・営業利益率(調整後):44.0%(予想:44.8%)

(NY時間09:44)

オラクル<ORCL> 121.62(+5.19 +4.46%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.