ダウ先物は下落もナスダック100は小幅高 FOMCの結果待ち=米国株

市況
2023年6月14日 22時10分

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:48)

ダウ先物 34449(-82.00 -0.24%)

S&P500 4421.00(+4.25 +0.10%)

ナスダック100先物 15109.25(+10.25 +0.07%)

米株価指数先物市場でダウ先物は下落しているものの、ナスダック100やS&P500は小幅高で推移している。前半は全体的に午後のFOMCの結果待ちといった雰囲気が強まりそうだ。

前日の5月の米消費者物価指数(CPI)が前回からは鈍化傾向を示したことで、今回は利上げを一時停止することが市場では確実視されている。ただ、FRBは利上げを一時停止するものの、声明や経済見通し、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)、そして、パウエル議長の会見などから、もう一段の追加利上げの可能性を示唆する見られている。市場も7月FOMCでの0.25%ポイントの利上げの確率を65%程度で見ている状況。

米国では、急速な利上げによる副作用として、銀行や商業用不動産の問題が指摘されている中、景気をソフトランディングさせたいFRBとしては、利上げサイクルをそろそろ終了させたい意向が強いと見られる。しかし、米雇用統計に強い内容が相次ぐなど、米労働市場は依然としてタイトな状況が続いており、高インフレの粘着性への警戒感も残る状況。

そのような中で、今回のFOMCは追加利上げに対するFRBのトーンを確認したいところもあり、その意味ではドット・プロットで金利見通しをどう修正して来るか注目される。前回3月のドット・プロットでは、今年末の金利見通しを現行水準の5.00-5.25%を示唆する5.125%を示してきた。今回は上方修正が予想されるが、あと1回の利上げを示唆するのか、それとも、あと2回を示唆するのかで市場の反応も変わりそうだ。市場では、あと1回の利上げの示唆に留めることが有力視されている。

なお、先ほど5月の米生産者物価指数(PPI)が発表され、前日のCPI同様にインフレの鈍化傾向を示した。ただ、FOMCの結果発表を控えていることもあり、株式市場の反応は限定的。

米生産者物価指数(5月)21:30

結果 -0.3%

予想 -0.1% 前回 0.2%(前月比)

結果 1.1%

予想 1.5% 前回 2.3%(前年比)

結果 0.2%

予想 0.3% 前回 0.2%(コア・前月比)

結果 2.8%

予想 3.0% 前回 3.1%(3.2%から修正)(コア・前年比)

(NY時間08:58) 時間外

アップル<AAPL> 183.30(-0.01 -0.01%)

マイクロソフト<MSFT> 333.67(-0.62 -0.19%)

アマゾン<AMZN> 127.06(+0.40 +0.32%)

アルファベット<GOOG> 124.01(-0.42 -0.34%)

テスラ<TSLA> 261.90(+3.19 +1.23%)

メタ・プラットフォームズ<META> 271.67(+0.35 +0.13%)

AMD<AMD> 127.81(+3.28 +2.63%)

エヌビディア<NVDA> 407.67(-2.55 -0.62%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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