欧州議会、包括的なAI規制案を採択 売上高の最大6%の罰金を科す方針
欧州議会はきょう、欧米で初となる包括的なAI規制案を採択した。AIの進化がハイテク業界を揺るがし、政治家や消費者団体、AI企業の経営者からも、その使用法について規制を求める声が上がっていた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が伝えた。
規制案には、コンテンツがAIで生成された場合にはAI製であると明示することや、著作権で保護されたデータが利用された場合には公表を義務付けることなどが盛り込まれた。こうした措置により、出版社やコンテンツ制作者はチャットGPTなどの生成AIが素材として自らの作品を使用した場合、利益の分配を求める手段が与えられることとなる。
違反企業には全売上高の最大6%に相当する罰金を科す方針が示された。
今後は欧州議会とEU加盟国、欧州委員会で協議が行われ、関係者らは年内に最終案を取りまとめたいとしている。