話題株ピックアップ【夕刊】(2):FPパートナ、ベクトル、ソフトバンクG

注目
2023年6月16日 15時18分

■FPパートナー <7388>  9,250円  +320 円 (+3.6%)  本日終値

FPパートナー<7388>が大幅続伸し年初来高値を更新。15日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが狙いという。あわせて、株式分割後も株主優待制度(100株以上を保有する株主に一律3000円分のクオカード贈呈)の進呈条件を変更しないと発表。実質的な株主優待制度の拡充となる。

■ベクトル <6058>  1,380円  +35 円 (+2.6%)  本日終値

ベクトル<6058>が3日ぶりに反発。15日の取引終了後、転職Webメディア事業を展開するビジコネット(東京都港区)株式の70.2%を6月28日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。ビジコネットが展開する転職Webメディアの求職者を、ベクトルの採用プラットフォーム「JOBTV」へ送客することで収益拡大を図るのが狙い。取得価額は17億9500万円。なお、24年2月期業績への影響は軽微としている。

■テレ東HD <9413>  3,035円  +70 円 (+2.4%)  本日終値

テレビ東京ホールディングス<9413>が反発。15日の取引終了後、自社株取得枠の上限を拡大すると発表したことが好感された。株数の上限50万株(発行済み株数の1.81%)、取得期間6月30日まではそのままに、取得額の上限を現行の11億円から12億8000万円に引き上げる。なお、今回の自社株買いにより、5月31日までに35万株を7億6067万円で取得したという。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,639円  +147 円 (+2.3%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が反発、前日は利益確定売りに値を下げたものの、6000円台半ばで売り物をこなし、きょうは再び買い優勢に傾いている。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が6連騰と上げ足を強め1年2カ月ぶりの高値をつけており、ナスダック市場と株価連動性が高い同社株に追い風となっている。日米株式市場で人工知能(AI)関連株の物色人気が波状的に続いており、市場では「米国を中心とする数多くのAIベンチャーに投資する同社は、今後のエグジット戦略で収益寄与が見込まれるとの思惑が、海外機関投資家などの買いを誘導している」(ネット証券マーケットアナリスト)という声が聞かれる。

■レゾナック <4004>  2,310円  +39 円 (+1.7%)  本日終値

レゾナック・ホールディングス<4004>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は2000円から3100円に見直した。これまで同社に付してきた業種リスク(いわゆるコングロマリットディスカウント)の付与を取りやめ、目標株価とレーティングを見直した。同社の第1四半期(1~3月)の連結営業損益は92億800万円の赤字となったが、これをボトムに業績は回復すると予想。23年12月期の同損益は会社計画の200億円の赤字に対して80億円の黒字を見込んでいる。今後、ハードディスクや半導体後工程材料などが回復するとみており、24年12月期の営業利益は480億円と予想している。

■T&Dホールディングス <8795>  2,037円  +22 円 (+1.1%)  本日終値

T&Dホールディングス<8795>は小幅高。大和証券は15日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は2500円とした。経営陣からの自社株取得や配当に対する意欲的な姿勢を受け、同証券では配当と自社株買いを合わせた総還元額の想定を増額。来期予想ベースの総還元利回りは7.7%まで上昇し、総還元利回りで評価できる局面に入ったと判断している。

■日本工営 <1954>  3,650円  -150 円 (-4.0%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

日本工営<1954>が大幅反落。15日の取引終了後、23年6月期の連結業績予想について、売上高を1450億円から1394億円(前期比6.7%増)へ、営業利益を113億円から44億円(同51.5%減)へ、純利益を67億円から収支均衡(前期65億7900万円)へ下方修正したことが嫌気された。都市空間事業の国内業務やエネルギー事業の生産部門の受注遅延や、半導体など部品納品の遅延などが要因。また、コンサルティング事業において、想定以上のインフレ影響により外注費などが想定よりも膨らんだことや、英国子会社ののれんの減損損失計上なども響く。

■三菱UFJ <8306>  985.8円  -4.1 円 (-0.4%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日ぶり反落となったほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが揃って売りに押される展開。きょう昼ごろに結果が発表された日銀の金融政策決定会合では、大規模金融緩和の継続を発表した。イールドカーブ・コントロール(YCC)の許容変動幅も上限0.5%に据え置いたことで、低金利環境が収益面で逆風となるメガバンクにとってネガティブな思惑が広がった。今回の決定会合で現状維持はほぼ織り込まれていたが、一部でYCCの政策修正に動くとの見方も若干あった。メガバンクの株価は6月に入ってから強調展開にあったことで、目先筋の利食いを誘う格好となっている。

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