19日の株式相場見通し=頑強な値動き、米株安も円安が追い風
19日の東京株式市場は強弱観対立のなかも、日経平均株価は前週末終値近辺で利益確定売りをこなして頑強な展開が想定される。前週末の米国株市場では、FRBによる金融引き締め政策が長期化することへの警戒感が拭い切れないなかNYダウが反落し、米長期金利の上昇を受けハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も7日ぶりに反落した。リッチモンド連銀のバーキン総裁が16日の講演でタカ派的な発言を行い、これがマーケット心理を冷やす背景となった。ただ、ミシガン大学発表の6月の消費者態度指数が市場コンセンサスを上回ったことは米国景気の底堅さを裏付ける形に。一方、1年先の予想インフレ率が約1年3カ月ぶりの低水準だったことも好感され、全体相場の下支えに貢献した。東京市場では米株安を受け積極的な買いは見送られそうだ。もっとも、前週末に日経平均株価は反発し3万3700円台まで水準を切り上げ年初来高値を更新し、週間では10週連続の上昇を記録するなど相変わらず上値指向が強い。きょうは米国株市場が休場となることで、米系ファンドを中心とした海外投資家の売買も細ることが予想されるが、一方で下値を売り叩く展開も見込みにくい。外国為替市場でドル高・円安が急速に進んでいることは輸出セクター中心に追い風材料となる。
16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比108ドル94セント安の3万4299ドル12セントと反落。ナスダック総合株価指数は同93.250ポイント安の1万3689.571だった。
日程面では、きょうは5月の首都圏マンション販売など。海外では6月のNAHB住宅市場指数など。なお、奴隷解放記念日の祝日に伴い米国株市場は休場。