株価指数先物【引け後】 ボリンジャーの+1σをサポートとした理想的なリバウンド、+2σは3万4230円処まで切り上がる

市況
2023年6月21日 19時01分

大阪9月限

日経225先物 33570 +230 (+0.68%)

TOPIX先物 2297.5 +13.5 (+0.59%)

日経225先物(9月限)は前日比230円高の3万3570円で取引を終了。寄り付きは3万3060円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万3105円)にサヤ寄せする格好で売りが先行して始まった。ただし、寄り付きを安値にリバウンド基調を強め、前場中盤にかけて3万3440円まで買われ、プラスに転じた。その後、下げに転じる場面も見られたものの、後場は断続的なインデックス買いによりリバウンドが強まり、中盤には一時3万3610円まで上げ幅を広げた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え、引けにかけて持ち高調整も見られたが、日中の高値圏で取引を終えた。

日経225先物は、節目の3万3000円に接近で、昨日同様に押し目買いが強まった。サポートとして機能しているボリンジャーバンドの+1σに接近してきたこともあり、+1σがサポートとして機能する形での理想的なチャート形状となった。+1σは3万3130円まで上昇してきたため、当然押し目狙いのポイントも切り上がり、買い方もエントリーポイントを切り上げざるを得なくなりそうだ。

また、直近の調整局面で日経平均株価の3万3000円割れを想定したショートポジションも積み上がったとみられ、FRB議長の議会証言を無難に通過するようだと、ショートカバーを迫られる可能性もあろう。なお、ボリンジャーバンドの+2σは3万4230円辺りまで上昇しており、19日に付けた3万3950円を捉えてくる局面では、節目の3万4000円は通過点になると考えられ、ショートは避けておきたい。

需給要因としては四半期末を控えた年金などのリバランスに伴う売りのほか、7月に入ってくると、NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 <1321> [東証E]、上場インデックスファンド225 <1330> [東証E]といったパッシブ型ETFの決算となり、ポジション解消に伴う売り需要が警戒されてくる。これを狙ったショートも入りやすくなるため、しばらくは値動きの荒さが目立ちそうだ。ただ、現在の良好な需給状況では、ポジション解消で下落する局面において押し目狙いの買い方が受け皿となる可能性は十分あろう。

NT倍率は先物中心限月で14.61倍に上昇した。直近では14.60倍を挟んだ保ち合いを継続しているが、ボリンジャーバンドの+1σを支持線としている。バンドが収斂してきたことでスプレッド狙いのトレードを難しくさせそうだが、長期トレンドでは2021年2月高値の15.68倍を意識した形状とみておきたい。

手口面では、日経225先物はABNクリアリンが1460枚、ソシエテジェネラルが720枚、BNPパリバが600枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1120枚、ドイツが1120枚、auカブコムが960枚、ビーオブエーが800枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソシエテジェネラルが1590枚、JPモルガンが1420枚、ビーオブエーが1260枚、バークレイズが1230枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1990枚、BNPパリバが1180枚、UBSが1150枚程度の買い越しだった。

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